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困難と喜び

長崎でワイン用のぶどうを栽培してワインを作ろうなんて、知識のある人ほど勧めないでしょう。それほど、長崎はワイン用のぶどうを作るのが困難な地域なのだそうです。
ワイン用のぶどうの最適な降雨量は、年間500~800ミリと言われています。長崎は・・・というと、なんと1800ミリ!日本ワインでよく知られる山梨で、平均1000ミリほどのようです。ワインの病気はカビによるものが主であるため、雨が多いことはリスクになります。
そして、長崎は台風がよく来る地域。激しい風が海の水も巻き上げて、ひどい塩害があった年もありました。
またいわばえは山に囲まれているため、穴熊やテン、うさぎや狸などの獣害もあります。飛んで来る虫の数も多いので、それも注意が必要です。

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じゃあ、そんなに大変なものをどうして始めたんでしょう?

「だって、もっと簡単だと思ってたから」と華昇さん。いろんな方に叱られてしまいそうな発言・・・。しかし、彼女の弁護をするわけではありませんが、何かを始めるときに、リスクを考えすぎてはできませんよね。

2005年に160本のシラーから始まったいわばえのぶどう畑。その後シラーは少しを残して抜かれ、今はシャルドネのみでワインを作っているわけですが、今年は最高の収穫量となり、来年初め600本ほどのワインとなって帰ってくる予定です。

こんな未来、誰が想像できたでしょう!

これから先、どんな困難が待ち受け、どんな喜びが待っているのか。
怖いながらも楽しみに思う私でありました。

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