AppleMusicはなぜ24bit 192kHzまで対応したのか?
Apple TV 4KにHomePodだけでなくHomePod miniもステレオペアで設定できるようになっていたと、いろいろググッている最中にたまたま見つけた記事で知ったので、お手頃価格のHomePod miniのスペックが知りたくなり、ひょいっとググってみたところ、上限は24bit 48kHzであることを知った。
まあApple TV 4Kも、AirPlay 2も、天井は24bit 48kHzなのでそれに合わせたらそうなるよねとは思うんですけど、じゃあなんでAppleMusicのハイレゾロスレスの上限を24bit 192kHzしたんだ?と詰めたくなる。
iPhone本体の貧弱なスピーカーで再生してみると24bit 192kHzまで鳴らせるんですよ。わざわざ聴いてどうなるのって音でしかないんですけど。Mac miniからUSB DAC繋いで、つまり有線接続で24bit 192kHzで再生できるようにしてあるので、ハイレゾ音源はそっちで聴けばいいし、
Amazonデバイスで既に、Fire TV Stick 4K Max + Echo Studio 2台のステレオペアでワイヤレスホームシアターを組んであって、そっちではワイヤレス接続でも24bit 192kHzまで鳴らせるので、それで満足しろと言われればそれまでなんですけど、24bit 192kHzを上限に設定しているAppleMusicが、自社で販売している端末も鳴り物も、ハイレゾ・ロスレスの天井にスペックが達してないっておかしな話よね。
ちなみにAirPodsシリーズはMaxでも、空間オーディオの再生に全振りしたせいか、8万円払ってもハイレゾ天井では聴けないという「なんだそれ?」なヘッドフォンだし。
Apple信者なのでなるべくApple製品を買うという戒律を、これ以上守るのは無理じゃね?という結論に達しつつある。
「サブスクに毎月課金し、24bit 192kHzの楽曲は24bit 192kHzで再生し、歌詞がついてるものはちゃんと歌詞を画面に表示して、ミュージックビデオも観られるようにする」の全部を実現しようとした場合、AppleMusicならApple TV 4Kが必要になり、AmazonMusicならFire TV Stick 4K MaxかCubeが必要になる。そしてApple TV 4Kは24bit 192kHzまでは対応していない。Fire TV Stick 4K Maxは空間オーディオには対応していない(スマホなどのAmazonMusicアプリからEcho StudioにAlexa Castすると空間オーディオで再生されてFire TV Stick 4Kの画面にも表示されることは確認済みです。ただ、Fire TV Stick 4KのAmazonMusicアプリで再生すると空間オーディオでは再生されない)。
なんかいろいろと、テクノロジーは進化をやめないけど人間がついていけてない感じになってきている。(デスクトップのMacがあってDAC使って有線接続すると一応Applr TV 4Kがなくても「サブスクに毎月課金し、24bit 192kHzの楽曲は24bit 192kHzで再生し、歌詞がついてるものはちゃんと歌詞を画面に表示して、ミュージックビデオも観られるようにする」の実現は可能です。我が家ではMacで常時Sidecarを使ってワイヤレスディスプレイを使ってるせいで出来ませんが)
ハイレゾ天井に対応してないとか、空間オーディオに対応してないとか、調べないとわからない状態なまま、なんだかわからないけど買ってしまうのが人間というものだと思うのだけど、各端末の性能と配信するコンテンツのスペックとが股裂状態でとっ散らかって、それが収束する気配なく広がっていくのはどうにかならないものか。子供の頃思い描いた未来では、テクノロジーが進化すると人間が楽をできると思っていたのに、テクノロジーの進化と共に人間が勉強しないといけないこと、調べる必要があること、新しく覚える必要があること、それまで以上に頭を使って柔軟な発想を求められる場面が増えていく一方で、どんどん歳は取っていくわけだからそのうち自分のスペックがテクノロジーの進化についていけなくなるのではないかと危機感を覚えている。
今日の1曲
今日のパンが食べられます。