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失敗を上手に定義して振り返る
基本的には、誰も失敗なんてしたくないと思うものですが、
失敗を自分なりに上手に定義して、振り返る習慣を持つことが大事かなと思います。
この失敗する、もしくは成功するといういずれの経験から得られるものは沢山ありますが、
自分自身が失敗したと感じたときにこそ得られるものは大きいと思っていて、
今回はそんな失敗を上手く定義することってすごく大事なんじゃないかなという話になります。
1.失敗か成功かの判断基準
学生時代には、テストの点数が60点以上で合格で、60点未満であれば追試を受けなければならない、みたいな感じで、
成功(合格)と失敗(不合格)の線引きがなんとなく60点くらいにあって、とりあえずはそれをクリアすることを目標にしていたかなと思います。
しかし大人になればテストを受けることは無くなり、自分が話した言葉や行った行動が、果たして成功だったのか、失敗だったのか、をどう見極めたら良いのでしょうか?
若いうちはまだしも、年を重ねるにつれて、他人からフィードバックをしてもらえる機会は少なくなり、
自分で自分のことをフィードバックしなければならなくなってきます。
学生の頃にあった、誰が決めたのかよく分からない60点という基準を、
今度は自分自身で定義して、成功か、失敗かの判断もしなければなりません。
自分に甘い人は、40点くらいで成功、としてしまうこともあるかもしれませんし、
反対に、80点くらいとらないと成功としない、という人もいるかもしれません。
どちらが良いとか悪いとかではなく、いかに具体的に失敗の定義が出来るかが大事かと思っています。
2.リハビリテーションのプロとして
リハビリテーションの世界では、患者さん(もしくは利用者さん)と1対1で相対し、目標とその期間を決めてリハビリテーションを行うわけですが、
その目標を期間内に達成できたか、できなかったかで、成功か失敗が決まるわけではありません。
なぜなら、結果がすべてのアスリートとは異なり、患者さん(もしくは利用者さん)は言われたプログラムをこなし頑張っているという過程も評価されるべきと思うからです。
しかし、その目標自体を立てたプロ(理学療法士)はどうでしょうか?
プロがその専門的なアセスメントの上で立てた目標が達成できなかったのであれば、それはそのプロが「しまった(失敗した)」と自覚して全力で見直さないといけないわけで、
患者さん(もしくは利用者さん)のせいにしてはいけません。
#顔には出さない
#プロとしての仕事
まあ患者さんのせいにするようなプロ(理学療法士)はなかなかいないとは思いますが、
「なぜ期間内に目標が達成できなかったのか?」
「どこを見落とし、見誤っていたのか?」
をどれだけのプロ(理学療法士)がどこまで出来ているのかな?とは思います。
さらには、目標が期限内に達成できれば、
「なぜ期限内に目標が達成できたのか?」
「どこの要素が良かったのか?予測をどれくらい上回ったのか?」
など、成功(目標を達成)した要因まで考えられているプロ(理学療法士)はどれだけいるでしょうか?
実際にこの振り返り作業をしなくても(サボっても)、
患者さん(利用者さん)からは感謝されることもあるし、
リハビリテーションの期限が来て退院してしまう(離れてしまう)こともあるし、
途中で急変して入院してそれきりになってしまうこともあります。
まさかまさか、患者さんから「あなたのリハビリは40点ね」なんて、言われることはほぼありません。
#言われないけれど
#思われているかも
目に見えないこういった作業をいかに日頃からしているかによって、
1年2年と経った後に、サボっている人との差がめちゃくちゃ開いていたりします。
3.まとめ
まとめとしては、
まずは失敗をどのように定義するのか、
そしてそれをしっかりと認識し認めることができるか、
またその後いかに分析して次に繋げるのか、
そういった作業をいかにして継続出来るようにするのか、
が大事だなと思っています。
そうやってプロ(理学療法士)のスキルは磨かれていくのかなと思います。
今回は失敗を上手に定義して振り返る「個人スキル」について書きましたが、
次回の記事では、「チームとして動くときに失敗という定義をみんなで共有しておくことが大事」みたいな感じで書きたいと思います。