ももの裏【ハムストリングス】
*こちらの記事は、いずみ訪問看護ステーションのアメーバブログ内で以前に投稿された記事と同じ内容になります。
リンク:https://ameblo.jp/izumi-houmonkango/entry-12569438379.html
#今見ても参考になるよ
前回の胸にある大きな筋肉【大胸筋】に引き続く第2回目は、ももの裏側にある筋肉【ハムストリングス】となります。
#めっちゃ大事な筋肉やで
このハムストリングスという筋肉は、上の図にもあるように、
・内側ハムストリング(半腱様筋、半膜様筋)
・外側ハムストリング(大腿二頭筋)
の3つの筋肉が合わさってハムストリングスと呼ばれています。
ちなみにこのハムストリングスという名称は、俗にいう「ハム」とほぼ同義です。
ソーセージやハムの、ハムですね。
食べ物のハムは、豚のもも肉を使用しており、このハムストリングスの頭をとってハムと呼ばれるようになったそうです。
#トリビアやね
この筋肉ですが、日常生活の様々な場面で活躍する筋肉で、「筋力」としても、「柔軟性」としても重要になります。
まず「筋力」としては、
・歩く際のブレーキ作用
・同じく歩く際やランニングの際に蹴りだされた足を前に引き付ける作用
・立って体重を支える際に、膝がガクガクしないように調整する作用
などが挙げられます。
このハムストリングスが上手く作用することで、スムーズな膝の運動が可能になります。
前十字靭帯など、膝の重要な靭帯が傷んだ際にも、このハムストリングスを鍛えることで靭帯の機能を代償することができます。
あと、筋力以上に重要なのが「柔軟性」の部分です。
このハムストリングスが硬くなってしまうと、日常生活の中で多い座る・立つ姿勢に影響して、腰痛をはじめとした身体の不調の原因に繋がります。
ちょうど、上記の図のような猫背の姿勢になります。
このハムストリングスをしっかりとストレッチして柔らかくしておくことで、猫背の姿勢から背筋を伸ばすことができ、腰痛の予防に繋がります。
反対に、腰痛のある方は、総じてハムストリングスが硬いことがほとんどです。
上記のように、日常生活の中での様々な姿勢に影響する筋肉の代表となるハムストリングスですが、股関節と膝関節の2つの関節にまたがるくらい長い筋肉のため、2関節筋(もしくは多関節筋)と呼ばれます。
この2関節筋ですが、主には関節の安定・姿勢の制御に関わります。要は、この2関節筋が硬くなったり筋力が低下すると、バランスが悪くなったり姿勢が悪くなったりするということです。なので、この2関節筋はよくストレッチしておくことが重要となります。
一方で、1つの関節しかまたがらない筋肉のことを単関節筋と言いますが、その話はまた次回以降にできればと思います。
ではまた!