プロゲーマーを陰で支える妻たち
sako🩷akiki
私が格ゲーコミュニティを知った時期に結婚をしている認識だったゲーマーは2組だけ。そのうちの1組、おしどり夫婦でお馴染みのsako夫妻。
当時からマネージャーとして、いつもsakoさんを支えていた印象だった
奥さんのakikiさん。
色んな現場で口数の少ないsakoさんをフォローするようなかたちで天の声としてよくakikiさんの声が聞こえていたのを覚えています。
そういえばまだsakoさんのことをよく知らなかった時代に見ていた
akikiさんのブログ
『【さこりん日記】〜プロゲーマーんちの子育て記録〜』
ブログの内容はもちろん、ノリとかakikiさんの文章を書くセンスが大好きで欠かさず見てました。
今でもsakoさんの日常をSNSや配信で頻繁に発信してくれていますが、
その人の背景を知ることで人となりが見えて応援にも熱が入りやすいので
本当に貴重で尊い存在です。
別の記事にも書いたけど2018年の海外大会で優勝したsakoさんが、涙するakikiさんに駆け寄る光景には本当に感動して泣かされちゃいました。
コミュニティを盛り上げる為に日々奮闘しているakikiさん。
格ゲー界の『ビッグマザー』『聖母』と呼ばれることも。
今年、45歳になるsakoさんが今も現役でプロゲーマーとして活躍出来るのもakikiさんの支えがあってこそだと思っています。
そして、なにより素敵なのは夫婦がお互い支え合っているということ。。。
あくあ🩷kai2100_you
実は昔から、あくあさんがオフ大会の配信に映る度に傍らによくモデルさんみたいな人がいるなーって思ってました。
あくあさんといえば脱サラゲーマーとして一時期話題に。
同学年のときどさん、ふ~どさん、ももちさんと比べると専業となった時期が遅く、これからどういう道を辿るんだろうって思いながら活動をなんとなく見ていました。
ある日、この動画を見て「編集のセンスすごい好きだな」って思って、
軽い感想を伝えにあくあさんの配信でコメントをしたら、、、
「編集はうちの奥さんがやってます。」
そんな答えが返ってきてびっくり。
スト6が発売してからはキャラの対策動画を出してくれていて参考にしている人も多いかと。
要所で入力履歴やフレームメーターを強調してくれてたり、
テロップとは別に見やすいエフェクトや注釈をつけてくれたり、、、
どうすれば見ている人に伝わりやすいか、楽しんで最後まで見てもらえるかって色々試行錯誤しながら編集しているんだろうなってことが伝わってくる動画。
エンディングに流れてくるこの数秒のムービーも、何気にオシャレですごく好き。
動画編集の他にも、お絵描きが得意らしくサブスクスタンプのデザインなどもされているそう。
夫婦二人三脚って感じがとっても素敵。
ちなみに「kai2100_you」というのはあくあさんの配信でよく見る奥さんのTwitchのアカウント名から。
ももち🩷チョコブランカ
格ゲー界で言わずと知れた存在、夫婦プロゲーマーのももチョコ夫妻。
ずーっと2人で支え合いながらやって来たということをももチョコの記事にたくさん書いたけれど、ももちさんの試合を見守るチョコちゃんについての印象的だったエピソードについても少しだけ。
2018年のCAPCOMCUP日本語中継で実況解説陣と一緒にももちさんの試合を見守るチョコちゃん。
試合が始まる前から口数が減って気が気じゃないといった様子のチョコちゃんを見て、同じような心境で見ていた私は痛いほどその気持ちが理解出来ました。
ルーザーズで残念ながら負けてしまい敗退が決まった直後、スタジオにカメラが戻るとそこにはもうチョコちゃんの姿はありませんでした。
きっと私の何倍も苦しい想いで試合を見守り、負けた事実に心痛めてるんだろうなぁ…この時、そう思ったのを覚えています。
そんな苦しい心境で見守っている分、最高の瞬間を見届けた喜びは格別。
2014年のCAPCOMCUP GrandFinalで、祈るようにももちさんの勇士を見守るチョコちゃんの姿。
私がまだ格ゲーコミュニティを知る前の出来事なのでリアルタイムでは見れてなくて数年後に見た映像。
それでもこの時の緊張感が伝わってきて、見てるだけで泣きそうに…。
勝負が決まった瞬間のチョコちゃんのリアクションと応援会場の歓声で鳥肌めっちゃ立ちました。
お家のことから身の回りのお世話まで全面サポートの構えのチョコちゃん。
スト6稼働1年目は大会で思うような結果が出ず苦しんだももちさん。
毎年恒例の夫婦揃ってのクリスマス配信でももちさんに穏やかな表情でお酌しながら
「はよ、勝つとこ見せてやー」
って優しくボソッと言ったチョコちゃんを見て改めて心の底からももちさんの今後の活躍を願いました。
今年はももちさんとチョコちゃんの笑顔がたくさん見れるといいな。
ハイタニ🩷嫁タニ
嫁タニさんの愛称で知られる奥さんの、しのさん。
昔はよくハイタニさんがゲームしてる横に嫁タニさんがいて声だけよく聞こえていました。
ゲームしながら「しのーちょっと見てー」「しのー横で見ててー」ってよく言ってたなぁ😌
そんな嫁タニさんのことが大好きなハイタニさんの愛がこれでもかっていうくらい伝わってくる、ハイタニさんの愛妻語録。
シンプルなノロケなんだけど、こういうことを真顔でハッキリと言っちゃうハイタニさんが私は本当に大好き🥰
2017年に結婚したハイタニさんは、その年出た大会で好成績を収めることが多くってジャパンプレミアでも強豪ふ~どさんを倒し優勝。
その優勝インタビューでこんなことを、、、
「日本の大会ってことで今回は妻も応援に来てくれていたので、いいとこを見せれてよかったなと思います。」
最愛の人の応援が力になるっていいな。。。
この結婚後の快進撃から『結婚バフ』という言葉も生まれました。
藤村🩷あいら
忍ismが手掛けたこの企画に参戦した藤村さんのパートナーのあいらさん。
格ゲーマーの妻たちがパートナーの良い所悪い所を順番に言っていく中、
あいらさんの口から出た藤村さんの悪い所、、、
「悪い所はー・・・・・つまらない?」
突然の切り込んだ発言にびっくり。
この言葉の意図は、日常でちょっとした選択を迫られた際も冒険をせず安定を取るということだそう。藤村さんらしい…w
結婚前から仲良しカップルとして有名だった藤村さんは遠征先に彼女が同行していると優勝するというジンクスがいつの間にか囁かれるように。
本当に色んな大会で彼女が見守る中、優勝することが多く優勝インタビューでそのことについて触れられたことも。。。
「結婚バフは本当にあると思いますか?」という質問に、
「あるみたいですね、やっぱり守るべき相手がいると…
彼女が応援に来てる時めちゃくちゃ調子が良くて、そういうの迷信と思ってたんですけどほんとにあるのかなって思いました。」
さらに
「ラブラブですか?」という追い質問に、
「そうですね。鬱陶しい話で申し訳ない。」って返してたw
選手の傍らでそっと祈るように見守る人達の姿をオフ大会で見かけたら、
それはその人にとっての大切な人かもしれません。
ボンちゃん🩷アンナ
ボンちゃんの奥さんのアンナさんはボンちゃんのスポンサーRed Bullで働くバリバリのキャリアウーマン。
双子を産んだ2児の母でもあるアンナさんも昔からボンちゃんを支える偉大な存在でした。
計算し尽くされたプレイからは想像もつかない、おっちょこちょいで機械に疎い完全長男ポジのボンちゃんを、様々な角度からサポートしてくれている頼もしい奥さん。
この年、SFLで活躍をし続けチームを優勝へ導いたボンちゃん。
SFLのGrandFianlを終え、優勝インタビューでこんなコメントを。。。
双子ふたりを引き連れ会場に応援に駆け付け勝負を見守っていたアンナさんの想いが伝わって来ます。
仕事で国内だけでなく海外をも飛び回り、家族と協力しながら子育てと仕事を両立しボンちゃんのサポートをする姿に、いつも「自分もがんばろう!」っていう気持ちにさせてもらえています。
普段プライベートなことをほとんど呟かないボンちゃんに代わって、アンナさんが家族のことをたくさん呟いてくれるので、そこからいつもボンちゃんのいい夫、いいパパっぷりを伺い知ることが出来ています。
ボンちゃんの配信をずっと楽しんで見続けていられているのも、ずっと応援したいと思い続けていられるのもアンナさんのお陰です。
本当にいつも、ありがとう。。。
ガチくん🩷わや姉
ガチくんのパートナー、わや姉ことありささんに関するエピソードで強烈に記憶に刻まれているのは2017年のBeasTVでの出来事。
『〇〇とは?』シリーズに登場した上京したてのガチくんに、色んな質問をしてガチくんを知ろうという企画中、突然ウメさんが、、、
「これすごい好きらしくて。だって”聞いてもいないのに”言われたから…w
『これ好きなんです』って言われて。。。」
って言った後に掲げたこのワード。
「大好きっすね」
はにかみながら、そう言ったのを見て「なんだこれ…w」と思いつつも、
こっちまで顔がほころんでキュンとしてしまった😇
ガチくんがまだ地元広島から上京してプロになる前、2人で一緒にいる時に電話でプロの誘いが突然来たんだとか。
その時、まだ籍を入れる前のありささんに意見を聞いて返ってきた言葉、
「行くならいく行かんなら行かん 今 決めろ。」
「私が働けばいいかなって。ダメならダメで広島に帰ってくればいい。」
女性ながらも漢気を感じるこの覚悟。
こういう人が側にいて支えてくれることがガチくんの強さの秘訣なのかもしれません。
ふ~ど🩷倉持由香
夫婦で協力しながら子育てをがんばるプロゲーマーとしてのイメージが強いふ~どさんの奥さんでグラビアアイドルの倉持さん。
結婚前からふ~どさんの側で試合を見守る姿をちょくちょく見ることがありました。(お付き合いしてることは当時知らなかったけど…w)
photo by 大須晶/ohsuakira
結婚後に開催されたトッププレイヤーが集まる大会で見事優勝を果たし、
試合後のインタビューで
「妻が来てくれて目の前で優勝することができたのですごくよかった。」
「優勝の秘訣は妻を(試合会場に)呼ぶこと。」
そう語ったふ~どさん、、、
2022年に開催されたストV最後の国内最高峰のリーグ
『第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIP』で、ときどさんとの死闘を制し悲願の優勝を果たした時も。。。
側で倉持さんが見守っていたみたい。
オフの場に同行できない時は配信で泣きじゃくりながらのオンライン応援を結婚した当初からしてくれていたけど、
それは今も健在。
寧ろパワーアップしてるかもw
倉持さんの涙につられてウルっときちゃったり、逆に笑わせてもらったり…ふ~どさんを一緒に応援するのが本当に楽しいんです。
スト6の色んなイベントにお呼ばれしてストリーマーさんと絡むようになりあちらの界隈のファンの方達にも認知されるようになったふ~どさん。
『ふ~どさん大好きだから、みんなにいいとこたくさん知ってほしい!』
倉持さんの配信でそんなコメントをした時、
「わかる~~私も好きーーー♡♡♡」
そんな言葉が返ってきてw……この私達の願いが届くといいな。
結婚前から『カノジョ会』っていうのがあったらしく今『嫁会』として交流の場になっているのだそう。
今回、登場しなかった奥様達も含めてみんな仲良く苦楽を分かち合ってるみたいです。
それぞれの夫婦のカタチ
それぞれの夫婦の背景が違うのは勿論、関わり方やサポートの仕方、
支え合い方もほんと夫婦それぞれだなって感じます。
配信やSNSを見ていて楽しそう幸せそうって思うだけじゃなく、
大変そう…つらそう…って思うことも、、、
そしてそれはきっと氷山の一角なんだろうなって思います。
勝負は水物だからどれだけ真剣に向き合って取り組んでも思うような結果が出ないことも当然あって、決して安定しているとは言い難いプロゲーマーというこの職業。
プレイヤーだけでなくそれをサポートする家族も本当に人生を共に歩む覚悟が必要そう。
家族ほどの力には到底なれないけれど少しでもプレイヤーとパートナー達の前向きに歩んでいく原動力になれるような応援をしていきたい!
今回は知っているエピソードや印象深かった想い出に関することだけ書いたけど、格ゲー界には素敵な夫婦やカップルがまだまだたくさんいるので応援したくなるような出来事をまたどこかで見聞き出来るといいな。