22.いつも側に居てくれる人
旅から戻って、束の間のお休みなんてあっという間に過ぎ去り、就職活動を始めた。旅から戻ってすべき事は、「就職活動」「婚活」この2つ。
この頃は、就職活動と、婚活を並行していて、合間にレンと会っていた。
レンと会う頻度はどんどん高くなって、ほとんど、付き合っていた頃のようになっていた。
レンと一緒に居る時間はとっても気持ちが落ち着いて。ほんの数か月前に元カレから音信不通にされて奈落の底に居た時からは想像もつかないぐらい、気持ちが安定していた。そして、レンのことが好きだと、思い始めていた。
その先に彼との恋愛だとか結婚だとか、そうゆう事はあまり考えていなくて、目の前のタスク「仕事」「結婚」どちらにも未来が見えない私の、ただ一つの支えになっていた。
婚活のことはレンには言わず、就職活動のことはよく話しをしていて
今日は面接でこんなことを聞かれただとか、だからあそこはきっと不採用だとか。そんな風に楽しくお喋りして消化できたことで、不採用になっても大きなダメージを受けずに済んでいた。
地元に引っ越してくる時も、仕事を辞めて就職活動をするにも、
いつでもレンが沢山話しを聞いてくれて、いつも側に居てくれた。