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17.二股恋愛の末路
レンと別れた後は予定通り、レンよりは結婚に近そうな彼と付き合うことになった。彼はバツイチ子持ち、年は私の4個上。
彼とは数年前に知り合っていて、当時彼に恋をしていたので。当時は実らなかった恋が実ったのがとても嬉しくてレンのことなんて忘れていた。
その年のクリスマス、初詣、温泉旅行と、彼と楽しく幸せな時間を過ごしたのはとっても良かったのだけど。
温泉旅行の後から急に、彼の態度が変わった。
仕事が忙しいとはいつも言っていたけど、その時期になると年度末ということもあって日付が変わる頃に帰宅するようになっていて、週末のデートも、なんとなく間隔が空いていた。
デートの頻度が落ちるのと同じくして、やり取りをする頻度も落ちた。
彼とはレンの時と違って、日常のできごとを逐一報告し合うようなやりとりのペースではなかったからそもそもの連絡頻度自体はレンほど頻繁には取ってなかった。
それにしても、年明け以降どんどん会う頻度が落ちて、連絡の頻度も落ちていく。
この恋の結末って、、、
この恋は結局、桜が咲く咲かないか?の頃からGW開け頃まで完全に音信不通になって。
最後は私から別れの決定打を引き出して終わった。
一瞬とはいえ、二股から始まった恋の結末が音信不通だなんて、なんとなく自業自得かなと、冷静に考えられる自分もいた。
この年の5月〜6月頃、季節は夏に向けてどんどん鮮やかな景色になっていくのに私の心はずっと、グレーだった。