６．告白

レンと別れて少しして、大輔も私も、出張続きの予定がやっと落ち着いた。そのタイミングで、大輔とデートの約束をしていた。

この日は彼の車で少し遠くまで出かける予定で、朝早くから夜まで、ずっと2人で過ごす予定。こんなに長時間一緒に居るのは初めて。
もう、街のどこかで偶然、レンに会ってしまうかもしれない。という不安もない。

大輔が朝迎えに来てくれて、目的地までずっと沢山お喋りをして。
行先なんて正直、近所でも遠くでも、どこでも良かった。
彼といくらでも会話していたかった。

彼が　前から行ってみたかったけど忙しくてずっと行けなかった　と言っていた観光地へ2人で出かけて、食べ歩きをしたり、観光名所を回ったりして、旅行気分を味わった。

ドライブの途中で、大輔から聞かれた。

今、好きな人は居るの？？

この質問には、どう回答するのが正解なのだろう。
レンと5年も付き合っていて、恋愛から遠のいていたこともあって正解が分からなかった。「居ない」は違うし、「居る」はちょっとリスクあるし。
どの回答が正解かは分からないけど白でも黒でもなく、でもかなり白寄りの回答のつもりで、

好きな人、、、と言うか、大輔と会ってるとすごく楽しいなと思ってる。

と、言っておいた。
きっと、これが正解だったのだと思う。

この日は、自宅付近に戻ってからも車を置いて今度は徒歩で２人でお酒を飲みに行って。日付が変わる頃までずっと一緒に居た。
その帰り、彼から告白された。