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25.仕事とプライベートの充実

仕事も社風も全く合わなくて、何よりも長期の出張によってレンと定期的に遠距離になる事に耐えられなくて。ちょうど1年で退職を決意。
退職を申し出る前に、トントン拍子に新しい仕事が決まってしまった。
これまで経験した業務とは全く違う仕事。

これからは地元で腰を据えてちゃんと生活ができるんだという安心感と
全くの未経験職種への挑戦は、果たしてチャンスをモノにできるのかどうか?という、期待と不安でいっぱいだった。

新しい業務知識の習得で頭がいっぱいだったけど、そこでの業務はとても自分にフィットしていてどんどんのめり込んでいくのが自分でもリアルに分かった。夏から始めた久しぶりの一人暮らしも楽しくて、日ごとに仕事も楽しくなっていて、とても充実していた。

仕事が終わればレンが部屋に来て、それから一緒に食事に行って
部屋に戻って一緒に寝る。レンは翌朝私の部屋から仕事に行く。
だんだんとそんな生活になっていった。
一緒に過ごす時間がそれまでよりも長くなっても、喧嘩することもなく、仲良く2人で過ごしていた。

日中のハードワークで疲れがたまっているレンが、お風呂の中で寝てしまうような時もあったり。そんなにも疲れている時でも彼はいつでも私のところに帰ってきてくれて、沢山会話をしてくれた。
日曜日には二人で出かけて、沢山デートもした。

新しい職場で、飲み会に誘ってもらう事も多くて、職場で気軽に相談したりお喋りしたりできる人も増えた。
仕事もプライベートもめちゃくちゃ充実していて。それまでに自分の人生において、仕事も恋愛も、こんなにも充実している時はなかった。

この年の年末年始は、大晦日の夜中から初詣に出かけて、元旦はレンと家でゴロゴロ過ごしてとても充実した年末年始を過ごした。

私達2人を客観的に見るときっと、結婚を見据えて付き合っているカップルに見えていたと思う。そのぐらい、私とレンの関係はとても充実していて、満たされたものだった。

でも、「結婚」について具体的に話題に出る事は一度もなかった。


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