普通の恋愛って何?

今年で自分になって28年を迎える。

年齢なんて本当にあまり気にしていないんだけど、友人との会話に詰まった時は大抵、その話を持ち出す。絶対的な共感を得られるからである。

「もう、28歳だよ。信じられないよね」

大抵の同世代の同性たちは、このワードが大好きです。会話の内容に困ったときは是非、使って頂きたいパワーワード。

あの時は、この時は、その時は。正直どれにもたいした興味はない。

だって過ぎたことである。そんなことを思い出して話題に持ち上げて盛り上がったところで、今の自分達は何も変わらないよね。ってきっとみんな分かっているのである。私だけじゃなく、みんな。こんなの生産性ないよねーって誰かが突っ込んだら、きっとまた共感の嵐が起こるはずである。

でもこの手の話が好きなんです、みんな。好きっていうか、落ち着くんだよね、きっと。だって過去は変わらないから。何も怖くない、思い出話は。

恥ずかしくてたまらない、当時は穴があれば入りたかったような出来事だって、今となっちゃ、羞恥の感を出しながらも、笑って話せてしまう。だってそれは、自分自身のことには間違いなくても、”今の自分”ではないから。

”過去の自分”はあくまで過去だから。自分であって自分じゃないの。だからどんな失態だって、結局最後は「若かったもんね〜」って言葉で時効にできてしまうから。

一番怖いのは、今の自分の話です。

「いやーでもそろそろ結婚とか、しないとやばいよね普通に」

「普通だったらもう子供がいてもおかしくないもんねー」

「彼氏いたら普通にもうそういう話になるよね」


普通ってなんですか?結婚とか出産とか、そういう言葉たちの隣に当たり前のように鎮座する”普通”ってなんなんだろう。何歳までが普通で、何歳までが普通ではないのか。

ベーシックなものは好きです。ピザならマルゲリータ。洋服なら白か黒。トーストはバターだけでいいし、さつまいもは焼いただけでいい。

だけど異恋愛に関しては”ベーシック”ってのがいまいちわからない。

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