「わからない」ことの素晴らしさ
教育とは「教えない」こと
合計6年間、私は子供たち二人をシュタイナー教育の幼稚園に通わせましたが、その日々の中でたくさんの気付きを頂き、それは今も私の活動にも多くの力になっています。
そのひとつに子供達に必要以上に「教える」ということをしない、というものがあります。
年少には毎週水彩という時間がありますが、水に湿らせて丁寧に木版の上に伸ばされた紙に同じく水で薄められた絵の具の色を、太い筆でのせてゆきます。幼稚園では3原色の絵の具しか使用しません。そして3歳児は先ず、一色しか渡されません。
先生は「こうしてはいけません」という注意もしません。歌を歌いながら、絵筆をお皿に見立てた手の平の上でやさしく撫でる仕草をします。こうすることで、描いているときの「紙がどう感じるのか」、「筆がどう感じているのか」を体験するのです。「強く描いてはいけません」とは教えません。「強くし過ぎては痛いのだ」と体験から気付く機会を与えます。
体験から学ぶ
紙一面に、赤や黄色や青がのばされ、幼児たちは目の前に広がる色の世界と、まさに一体となって心も一色に染まってき、存分に子供は色を「体験」します。
ある日、一色だった絵の具にもう一色の色が渡されます。のばされた赤色に黄色をのせると!!オレンジ色のグラデーションが生まれる瞬間を目撃します。その発見瞬間の子供達の驚きの表情、ものすごい世界の不思議を発見した喜びに、目が輝き、わくわくと心が躍ります。
色と言うものは、始めから12色、24色存在する訳ではなく、赤、青、黄色が重なる事で生まれるのだということを教えられる事なく「体験」から学んでいくのです。
子供たちは偉大なる哲学者
こどもは「これ何?」「どうして?」となんでも聞いてきます。特にある特定の時期は朝から晩まで質問攻めですね^^
そんな時、もちろん「それはね、」と、一つ一つ丁寧に答えてあげる優しさもあるとは思います。ですが、一緒になって世界の不思議を探求する気持ちで「なんだろうねぇ」「どうしてなんだろうねぇ」と同調してあげることで子供達の想像する力は広がっていきます。
「なんでだろうねぇ」
「う~~~ん、、、あ!こうなのかもしれないね!」
「じゃぁ、これはどうなんだろう?」
「あ、じゃ、こうかも!」
「問い」が創造性を育む
答えはころころと変わり、やがて自分で納得する答えを導き出して行きます。
まだまだ限定されていない彼らの創造力は大きく広がり、花や石は笑い、空に話しかけ、雨の気持になって一緒に悲しむ。そうして、答えは一つではない、という別の道を探す回路が育っていくように思います。
「分かる」ということを私たちの自我は強く求めますので、答えを急きがちです。その意識が深く洞察されたものではない安易なものや、また、簡単に答えを教えてくれる人、を探したりするパターンにも繋がるかもしれません。もちろんそれが悪いわけではないのですが、一旦「分かった」と認識すれば、再びその問いが上がるまで私たちはつい、無意識にアンテナを閉じてしまいます。しかし、「わからない」限り、ドアは開き続け、探求し続け、質問し続ける事が出来る。その拡がりと深さは無限です。
年齢とともに、人生の歩みの中で起こってくる「問い」も 刻々と深まっていきますね。
「今の私はこう思います。」 その時に得た答えももちろん大切にしながら、
心を開いて 人生が深みを帯びてくるごとに、刻々と答えが変わっていく過程も慈しんでいけたらいいですね(.˘‿˘.)
_____________________________________
▼Podcast【DNAが目覚めるタロットの哲学】▼
第79回【「女性性の時代」で大切なのは「男性性」】
_____________________________________
▼オンラインサロン【運命創造】初月無料▼
自分自身を知りたければ 世界(宇宙)を観察するがいい
世界(宇宙)を知りたければ 自分の魂の深みを観察するといい」
~ルドルフ・シュタイナー
<わたし>と<世界>を結ぶことは 運命を創造する力を取り戻すこと。
🌈2月21日(日) 20時〜
テーマ【セクシュアリティ:ゲスト 須藤昇くん】
🌈「感情の取り扱い方」グループワーク 3月13日(土) 10時〜
🌈シュタイナー教育テーマ近日開催予定
____________________________________
https://www.facebook.com/ayasofyaizumi
▼Instagrm▼
https://www.instagram.com/izumi_armera/
▼Twitter▼
https://twitter.com/izumizm88
____________________________________
▼メールマガジン登録『運命を創造する」
https://www.reservestock.jp/subscribe/7376
_____________________________________
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?