
カフェ、はじめての開業のとき
私は、現在カフェを経営しており、2025年4月に新たに新店舗としてベイクショップ&ジェラートショップを開業予定です。
このnoteの記事には、新しく開業するベイクショップ&ジェラートショップについて準備や考えかたを書いていこうと思っています。
この記事ではちょっと振り返って昔のカフェの開業のときのことを書きます。
現在は、夫と一緒にカフェを経営していて、正社員2名、アルバイトスタッフ2名とともにカフェを営業しています。
カフェをはじめたきっかけ
「なんでカフェをはじめたの?」と、よく聞かれます。
なかなか若くして経営する人は少ないし、コーヒー店でもともと働いていて自分の考えで独立したくなった、とか、パティスリーで働いていて、自分のお菓子をもっと作りたくなった、とかいろいろありますよね。
でも私は未経験でカフェを経営しています。
理由は、「(夫が)何か経営をしたかった」「飲食店(カフェ)が初心者でも参入しやすかった」
この2つの要素を満たすのがカフェだったということです。
カフェをはじめた気軽な理由
もともと会社員で、会社の中では、経理や総務、新卒採用の仕事をしていました。仕事がうまくいかず、迷惑をかけて退職することになり、その時期にちょうど夫が「カフェをつくりたい」と言い出した頃でした。
そんなタイミングだったので、「私もやりたい」とその気になってしまったのが一番の転機でした。カフェは、よく言われるように参入しやすい業態です。とりあえず5年やってみようよ、そんな感じからはじまりました。
カフェって、女子だとみんな憧れるし、一度は夢見ることがあると思います。でも、カフェってゆったりしていそうなイメージとは裏腹で、しっかり考えて経営しなければいけないし、とっても忙しい業態です。
カフェの営業に向けての具体的なやってきたこと
会社を辞め、独学でコーヒーや製菓の勉強をしつつ、パン屋とビストロでのアルバイトを掛け持ちしました。パン屋ではオペレーションやパンの作り方を学びたかったのと、ビストロでは接客や料理を学びたいと思ったからです。(でも結局、物件を先に見つけたので短い期間しか働けませんでしたが。)
アルバイトの頻度はそこまで多くなかったので、時間のある日は自分でお菓子をつくったり、いろんなカフェを巡ったり、東京のカフェを1日に6~7件回ったりと市場調査に出かけました。
いろんなお店を見てまわることで、ターゲット層が違っていることがわかったし、自分のやりたい形も見つけました。地域で一番のカフェになろうと思うと東京の人気店や、海外のお店が参考になりました。東京で一番のカフェになろうと思うと、たぶん世界の人気店が参考になるのであろうと思います。
あと、カメラの勉強をしました。
なんでカメラ?と思うかもしれませんが、今後SNSをやっていくにあたって、自分でしっかりとした写真を撮って、PRしていくことが一番大事だと思ったからです。美味しいお菓子やコーヒーは必要不可欠、でも、お客さんが来てくれないと経営できません。
ミラーレスのカメラを手に取って、夕方の河川敷を撮ったりかわいいお花を見つけて撮ったりしました。もちろん試作で作ったお菓子も写真に撮りました。自然光で時間帯を変えて撮ったりして美味しく見えるように研究もしました。その後、インスタグラムが流行のタイミングもあって、写真やSNSの勉強は一番大事だったかも、と振り返ってみても思います。
カメラの勉強って簡単なほうだと思います。機材、使い方、構図、被写体。
一度覚えれば、それなりのレベルにはなれます。
いい写真を撮ろう!とレベルの高いものになればやっぱり難しいですが、ある程度のレベルになる、という点でみれば、楽器をある程度のレベルになるのと比べると簡単です。
それと同時に、カフェを開く物件のテナント探しです。
不動産屋を何件か回って話を聞いたり、こういう物件が出たら教えてほしい!と声をかけたり。あと、インターネットで公開されている物件を探したり。でも、いい物件はすぐになくなりますし、本当にタイミングだなと思います。
物件を見つけた!でも…
物件を見つけた!
写真と間取りを見て、カフェのイメージがぐっと涌きました。アルバイトの帰りに現地を確認して、駅からのアクセスもいいなと思ったし、次の日に不動産やさんに連絡しました。
「今日、契約になるんですよね…」
と不動産やさんからあっさりと断られ、その日は終わりました。また探すしかない、と日々いろいろな情報を探し、1週間ほど。
その物件を持つ不動産屋さんから連絡が来ました。
「前にお断りした物件、契約できないことになりました。どうですか?」と。
「ぜひ!!お願いします!」
そうして契約することができたのです。
前に契約した方は大家さんNGが出たそうです。(その話はまた。)
オープンの時期
オープンの時期は、寒くもなく暑くもないくらいの季節がいいな~
とそう気楽に考えていたのですが、やはり契約すると家賃が発生してしまうもの。物件によっては考慮してくれるところもあるのでしょうが、基本はそうです。
なので、契約してから1か月半後にお店をオープンすることにしました。
2月の初めにオープン。一番寒いくらいの季節です。
そしてこれは物件を見つけてから、2か月経たないくらいのスピード感。
まだアルバイトをやっていたので、「辞めます!お店出します!」と本当に急な申し出をすることに。でも、もう契約したらやるしかありません。
急にスタートしたオープン準備
のんびりとお菓子やサービスについて勉強する日々だったのに、急にオープン準備に見舞われることになりました。
店内レイアウト決定、
厨房レイアウト決定、
厨房機器の選定、厨房用品の購入(ヤフオクとか安く)、
家具の選定、家具の購入・組み立て、看板を考えて制作すること、
店内のインテリア用品の購入、
暖房機器探し、購入、…
コーヒー豆の仕入れ先の選定、連絡、
食器の選定、購入、
調理用の鍋などこまごました購入物、
アルバイトスタッフ探し、面談、
ショップカード・ホームページ制作、
メニューづくり、試作、…
とにかく、探す→決めるの連続です。
なんとかオープンに間に合わせた形ですが、意思決定のスピードがこの時期ほんとうに早くなったと思います。
よく1か月半で間に合わせたな、と当時の自分に言ってあげたいと今でも思います。
食器や家具など、意匠がかかわるものは特に、探すといくらでもありました。普段から、かわいいなと思ったものや使いたいものは気にしておいて、いざというときに取り出せるようにしたほうが良いです。
仕入れ先のコーヒー豆のお店も、前々から好きだったお店にお願いすることにしましたが、本当に快く受けてくださり、いまも取引が続いており感謝の気持ちでいっぱいです。
なんだか思い出しながら書いているとすごく長い文章になってしまいました。これでも内容すこし話さなかったこともたくさんあるんですが…
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
また時間がつくれたタイミングで投稿したいと思います。これからもよろしくお願いします。
いいなと思ったら応援しよう!
