【キャリコン 筆記試験対策】1ヶ月1日2時間平均の勉強で、たっぷり安全圏の得点を獲得する勉強法
フリーランスプランナー/編集者の「あさのみ」といいます。
この記事は、わたしが2020年11月に取得した「国家資格キャリアコンサルタント」の学科試験の勉強方法について、まとめたものです。
わたしは、独立する前はベネッセコーポレーションという「進研ゼミ」をつくる会社で、中学生向けに”はじめての定期テスト対策の勉強法を教える”記事を何回か担当しました。その記事の取材を通して「詰め込み型暗記」の無意味さを痛感してきたのです。そこで、今回の資格取得試験にあたり、取材で得たことをいかし、「新しい知識を習得するための、生産性の高い勉強法」を実践してみました。
勉強法としてなかなかうまくいったな♪と気に入っているので、お役にたつ部分があると嬉しいです。
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【わたしの勉強時間と試験結果】
●受験したのは第15回の試験。
2020年11月1日学科&論述
2020年11月14日 面接(ロープレ)
●勉強のスケジュール
学科試験の勉強を本格的にはじめたのは試験開始の1ヶ月前から。
振り返ると、1ヶ月で平均するとだいたい1日2時間くらいの勉強時間をしていた計算になります。
毎日少しずつコツコツではなく、ある程度まとめた時間で集中してやりたかったので、1日置きに勉強をする日、ほとんどしない日と交互にやっていました。勉強をしない日は仕事集中です。
土日は試験直前しか勉強していません。フリーランスなので、平日の仕事の都合が付けやすいのと、土日はなんだかんだ娘といっしょにあれやこれやしているとあっという間に終わっちゃうんですよね…勉強するつもりはあったんですけど…
<詳細なスケジュール>
2020年3月 養成講座終了
(放置!かんっぜんにキャリコンのことを忘れて暮らす…)
2020年9月14日(試験の1.5ヶ月前)情報収集開始&実技対策の申込
2020年9月中 実技対策のロープレなどをやる
2020年10月 1日〜(試験開始の1ヶ月前)学科試験の勉強スタート 平日1日おきに2時間程度の勉強
2020年10月 6日〜平日1日おきに3時間程度の勉強
2020年10月26日〜平日毎日4時間程度の勉強
2020年10月31日 試験前最後の土曜日 6時間くらいはやったかな…悪あがき…
●試験結果
学科…
仕事・育児と両立しながら、1ヶ月毎日平均すると2時間くらいの勉強時間で、実技は88点/100点満点(70点以上で合格)を獲得できました!
ほんとは「9割!」って言いたくて、90点だったらいいなあと思っていたのだけど、あと2点足りず!無念!!!!
実技…
90点以上が合格の実技試験、90点ぴったりでギリギリの合格…!まじあぶねえ!!!こちらの対策についてはいろいろと不十分だったところや思うところも多いので後の項目を参照してください。
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では、わたしのやった勉強法を記載していきます!↓
学科試験対策やったこと・やらなかったこと一覧と使ったお金
最初に決めたのは<やらないこと>です。勉強は、無限に時間があるわけではないので、効果の薄いことは何かを見極め、やらないことを決めることはとても重要でした。
<やらなかったこと一覧>
1 養成講座のテキストの活用
2 ノートまとめ(でも、ノートは作った)
3 一問一答(「選択問題は一問一答を完璧にすれば無敵」をわたしは信じない。一問一答やり続けても選択肢を絞るスキルは身につかないし)
次に、有料の対策講座も含めて検討しやることを決めました。
<やったこと一覧> ※逆に言うとこれしかやっていない
1【教材選定】養成講座は、資格対策講座じゃない!という前提の確認と「試験範囲」の全体像の把握
2【メイン学習】過去問オンリー!過去問をしゃぶりつくす
3【サブ学習】すきま時間の活用は苦手分野のピンポイント耳から学習
4【直前補強】知人との”最新資料”読み合わせ会の実施
お金かけるポイントはかなり絞りました!
<かけたお金>
過去問の解説書の入手…「みん合」の有料会員登録書籍付き 9,000円(税込)
https://www.career-consultant.info
これ以外にも本を数冊買ったのですが、使わなかったので買わなくてよかった。
みん合は、本当に会員としてお金を払ってよかったと満足しています。コスパ最高です!活用のしかたは、勉強法のところで詳しく語ります。回し者ではなく単なる体験談です!
では、詳しく勉強法を書いていきます!
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やったこと1【教材選定】何を使って学ぶ?
養成講座は、資格対策講座じゃない!という前提の確認と「試験範囲」の全体像の把握
まずは「なんの教材を使うか」。これは非常に大事です!わたしが割り切ったのは「養成講座のテキストは一切開かない!」ということ。
選んだ教材は「過去問題」一択です!
理由は
・暗記→演習→理解 という順番ではなく
演習→理解という順番の学習の方が定着が早い
・14回分も素材があり、
試験に出やすい”傾向”が演習を通して身につくため学習範囲に無駄がないこと
・過去問からほとんどそのままの文章で再出題されることすらあること
過去問は、こういうことを理解した上で実務にあたってくださいねという国からのメッセージです。過去問を解くということは、その意図を自分の中に落とし込むと言うこと。出題者の意図にそって勉強することが最も効率的かなと考えました。
キャリコン試験を受けるには、一部の免除者をのぞいて指定された養成講座の終了証書が必要です。なので、多くの人が、最初に学んだテキストとして養成講座で使った教科書をお持ちではないでしょうか?
が、これは、一切開かない!と割り切りました。
それは、養成講座はキャリコンの基礎となる知識や素養を身につける”養成”講座であって、”試験対策”講座ではないと理解したからです(※私見です)。大学受験をする模試のために学校の教科書を開く人はあまりいない、みたいな感覚に近いです。
てっきり養成講座はキャリコン試験の予備校的な位置づけだと思っていたから…自分なりにこの答えにたどり着くまでにけっこう時間かかってしまった…。
やったこと2【メイン学習】過去問をしゃぶりつくすための方法
●準備するもの
・過去問(1回〜最新版まですべて)
・過去問解説=「みん合」の有料会員登録
●過去問の解き方
最初は、とりあえず過去問を1年分解いてみて、答え合わせをして、わからないところはネットで調べたりして進めてみたのですが、このやり方でただただ過去問を解いても身につくものは少ないな、と感じました。
何も考えずに素振りや筋トレをやっても効果が薄いのと同じ。
「今この部分をきたえている!」とか「この部分を攻略する!」と意識しながら問題を解かないと、2回目やったとき同じ問題でまた同じようにミスります。
そこで、きちんと鍛えている部分を意識して、集中的に理解をするために、こちらの3点を徹底することにしました。
1 テーマごとにまとめて解く
2 選択肢”すべて”の曖昧な語句を調べていく(ある程度時間をかける!)
3 調査系、データ系は、最新の情報に立ち戻って理解する
この1〜3全てにおいて、めちゃくちゃ効率をあげてくれるのが「みん合」なんです!!!本当に助けてもらいました!!(別に回し者じゃないです、本当に)
では、1から順番にご説明します。
1 テーマごとにまとめて解く
例えば、英語の勉強をするにしても「文法」「長文読解(物語系)」「長文読解(論説系)」みたいにテーマごとに学習をしていくほうが、効率的だと思います。
キャリコンの試験範囲も、テーマで分類できます。「キャリアに関する理論(理論家の話)」「職業能力の開発」「人事・労務管理の知識」などなど。
これを意識して学習しないと、体系的に学ぶことができず、知識がバラバラとしたままで頭の中で結びついていきません。いくら過去問を解いても、積み上がらない。
この、”テーマごとの学習”を容易にしてくれるのが、「みん合」の”タテヨコくん”!!この存在を知って、景色ががらりと変わりました!!
”タテヨコくん”は、これまでの過去問を、テーマごとに整理した表です。すごい!キャリコン 試験の出題範囲が「体系的」に見えてきた!! これがほしかった〜〜〜!!
こんな感じで、無料で公開されています!↓
この表をもとに、テーマごとに過去問を解いていきます。
その中でも特に、「キャリアに関する理論」に含まれている理論家の部分。苦手意識がある方は多いのではないでしょうか?なんと、さらに細かく、理論家ごとに分類されている表も準備されています。人ごとの出題頻度までまとまっていて…重要な人から学習ができます…尊い…ありがたいです…。これを使って「人ごと」に問題を解いて、その理論家の考え方を一人ずつ理解していきました。今日はシャインとスーパーとか、そんな感じで。理論家は、確実に出題されるし、ちゃんと理解しておけば必ず点が採れるのでがんばりどころです!
○過去問を解く順番
過去問は1問目から順番に解いていくのではなく、テーマごとに、
配点が多いもの、かつ苦手なもの
↓
知っておくと実技試験にも役立つもの
↓
配点が低いもの、かつ得意なもの
という順番で「ヨコトキ」するのがおすすめです。
みん合のサイトにも書いてあるのですが、テーマによっては「思いやりゾーン」的に、一般常識や基本姿勢で解けるものもあります。そういう部分は力を入れなくていいので、苦手なものや配点が高いもの=確実に取れるようにしたいものから順番に学習をしていく方が効果的です。
また、実技と学科が交わる部分は、早めに対策しておくと効率いいなと思います。実技では、自己理解の支援や仕事理解の方法論についての「情報提供」が大事だったりするのですが、これは、カウンセリング技法とは別に、自分の中に知識がないと出てきません。これを学科対策でも早めに学習していくと、実技対策も同時にできて、これも効率的。
わたしの場合はこんな順番でやりました。
<配点が大きくて苦手なもの>
キャリアに関する理論(人がいっぱいでてくるやつ)
↓
<知識として実技試験に役立つもの>
仕事理解の支援→自己理解の支援→職業能力の開発の知識→人事や労務管理→キャリアシートの作成
↓
<配点が低いもの、得意なもの>
カウンセリングの知識技能→環境への働きかけ、教育、メンタルヘルス、キャリコンの意義、ネットワークなど
○何年分解くのか?
わたしは過去14回分すべて解きました。が、他の勉強はしていなくて、これしかやっていないので、「すんごいいっぱい勉強した!」みたいな意識はあまりないです。参考書1冊とか、養成講座のテキストを振り返るとか、そういうのをやるほうが大変な気がする。
前の項目でも書きましたが、過去問まるまる同じ問題が出ているケースすらあるので、他のテキストや問題集で学習するより、過去問をくまなく解いておくほうがきっといい。過去問全部解くと「あれ、この問題、前に見たことがある!」みたいな”進研ゼミDM体験”(笑)ができますw
1回分(わたしは特に意図なく第10回)は残しておいて、最後に模試として活用しました!
わたしは1回分ずつ答え合わせをするのではなく、「3回分ずつまとめて解く」→答え合わせと復習をして、また次の3回分を解く、を繰り返しました!
3回分といっても「テーマごと」なので、全部で15問くらい。
例
1〜3回の「職業能力の開発に関する知識」をヨコトキする
↓
答え合わせ&解説を読む&意味がわからない語句をネットで調べてノートをとる
↓
4〜6回の同じテーマ「職業能力の開発に関する知識」をヨコトキをする
↓
答え合わせ云々
↓
7〜9回の同じテーマ〜〜〜〜〜
の繰り返しです。
3回分ずつやることで、どのくらい自分が理解できているのかを確認しながら学習ができるので、”理解したつもり”がなくなります。また、どんどん○が増えていくので、積み上がっていく実感があってモチベーションもあがります。
正解したものは○、まぐれで正解したものは△、不正解は×を書き込んでいって、進捗確認をしつつ、最後に×や△をもう一度解き直すということもやりました。
”タテヨコくん”を出力して、○×△を書き込んでいました。使いすぎてボロボロ…。
※ちなみに…試験直前の土曜日、過去問が無事すべて終わったので、悪あがき的に、技能士のほうの過去問も2回分くらいやりました。2回目&技能士のほうは「理解」ではなく自分の理解度の「確認」なので、ノートまとめなどはしません。技能士試験の過去問で知った内容が実際の試験で1問出題されたので、悪あがき効果で2点獲得できました〜!15回からは試験範囲が技能士試験に近づいたという分析もされていたりするので、最後、時間が余ったら腕試し的に、技能士の過去問にチャレンジするのもいいと思いました!
2 選択肢”すべて”の曖昧な語句を調べていく(ある程度時間をかける!)
ここからは、過去問を解いた後の答え合わせの仕方、解説の確認の仕方です。やらないことをたくさん決めたなか、ここはわたしが「しっかりやる」と選択した部分。解説をさらりと読むだけにはしませんでした。
キャリコンの学科試験は4択選択式です。そのため、過去問を解いていると、”まぐれ”で正解するこいともあるんですよね。でも、そういう問題は、本質的に理解ができていないということなので、別の問われ方をすると解けなくなってしまいます。過去問でいくら点数が取れても意味なくて、大事なのは、本番でしっかり得点ができること。なので、「まぐれ」を見逃さず、かなり厳しい目で、しつこくしつこく「本当に理解している状態」まで、自分の理解度をあげていきました。
そのやり方がこちらです。↓
○答え合わせの後は、解説を「読む」のではなく、意味を「調べる」
解き終わって答え合わせをしたあとに、解説を読む、というのが一般的な流れかと思いますが、わたしは「解説を読む」のではなく「わからなかった語句や文章の意味を調べる」というやり方をしました。解説は、「みん合」にもすべてのっていますが、読むとなんとなくわかった気持ちになるんですよね。このわかった気持ちは、本当にわかってはいないことが多いので、要注意。
だから、解説を読む前に、問題文と選択肢を再度しっかりと読み直し、その中で「この単語わかんない」「この文章わからない」という部分があれば、その意味を調べるために解説を読みました。目的意識を持って解説を読むのです。そして、自分が知りたいことが解説にも書いていなければ、ネットで語句検索をして調べます。「あーなるほど。そういうことね〜」となるまで調べます。
解説には、主に、なぜその選択肢が正答なのか、ということが書かれているので、解説だけではわたしの疑問(わからなかった文章や語句の意味理解)が解消できないことが多いのです。
具体的な例が転載できないのでわかりづらいですが
たとえば「職業訓練 障害者」とかで調べて、問題に書いてあることの”部分”だけでなくその問題の背景含めて”全体”でしっかり理解するような感じ。おそらく解説には「●●では障害者の職業訓練が行われているため、正解」など、その問題に関わる”部分”についてしか書かれていないこともあるので、これ以外にも職業訓練の機会ってあるのかな? 助成金ってどうなっているのかな? そもそも無料なんだっけ?など、問題きっかけで背景含めて調べていくのです。しつこいです。それに時間かかります。
○正解した問題もすべて調べる
選択式なので、選択肢のすべてを理解できていなくても消去法で答えがわかることは多々あります。本番はそれでもOK。ですが、(しつこいけど)過去問で得点を重ねることは無意味。消去法で正解した場合、同類の問題でも別の視点で問われると、今度は解けなくなってしまいます。本番でそのようになってしまうと、「あー似た問題過去問で解いたのに、わからないー!」と悔しい思いをすることになりますよね。
なので、「問題ごと」に解説を読むのではなく「選択肢ごと」に、わからない語句や文章がなくなるように、しつこく調べていきました。
このやりかたは「過去問を解いて解説を読む」の2〜3倍くらいは時間かかると思います。でもここは知識を自分の中に定着させ、「点」で理解するのではなく、知識と知識を線でつなぐことが大事だと思うので、時間のかけどころだとして、丁寧にやりました。ただただ数をこなすより、鍛えている部分を意識してじっくりトレーニングするのです。
○調べた内容をメモする
理解が曖昧だった語句や文章について調べたことは、ノートにメモをしました。
が、これは、あとで振り返るための「まとめ」ではなく、理解できていない語句について、きちんと理解するために手を動かすという目的のためです。(だから汚い)
きれいにまとめることに時間を使わない!だってきれいにまとめても振り返る時間ってそんなにないし、まとめることに脳のリソースを使いたくないから。
こんな感じでテーマごと(理論家については理論家ごと)に調べたこと、理解したことをメモしていって、選択肢すべてについて曖昧な部分をなくす!
実際、15回で出題されたサビカスの問題、メモした内容から出ていて(過去問にはなく解説にも書いていなかったが、調べて理解する過程でメモをとってた!)無事に得点できてました!
語句や人物ごとに調べていくと、その関係性、類似点、相違点も見えてきます↑
時代ごとに理論家の理論は特徴が移り変わるのだな、と気づきを得たり
転機の捉え方/過渡期の捉え方/発達段階の捉え方 などを人ごとに分類して、類似点や相違点に気付いたり。メモの過程で理解が深まっていきます。
全体像が把握でき、関係性が見えていると、丸暗記でなくとも解ける問題がとても増えます!
もちろん、試験直前にざっとノートを振り返ることで、再度復習もできましたが「復習するときに便利なきれいなノートをつくる」より「過去問を解いたタイミングで”理解をしきる”」ことに重点をおきました。
よく言う「授業中に理解しとけばテスト勉強なんていらんだろ?」的なやりかたです。「過去問を解いた時に理解しきれば、テスト前に振り返りなんていらんだろ?」的な。範囲がそこそこ広いので、試験前にすべてを振り返るなんてできないですから。
3 調査系、データ系は、最新の情報に立ち戻って理解する
最後に、過去問を解く時に注意をしないといけなことがあります。それは常に「最新の状態」を確認しないと間違えて理解してしまう可能性があることです。
キャリコン の場合は、出題時点では「正解」だったものが、後日、制度や仕組みが変わって「不正解」になることがあります。日々社会の状況は変化しているので!
データ系の出題はもちろん、出題時点の回答を把握するのではなく、同じ調査の最新の状態を確認しておく必要があります。
これ、めちゃくちゃ面倒ですよね…。最新状況をすべて調べるなんて、時間がいくらあっても足りない…。でも、マストでやったほうがいい。
で、ここでも大活躍なのが「みん合」です。
正気か!? と思うのですが、「みん合」運営者の原田さんは、すべての過去問を遡り、常に回答解説を「最新」の状態に更新をしてくださっているのです。
また、過去問回答に修正があった場合はお知らせ記事もUPされます。
こんな感じで。
https://www.career-consultant.info/2020/10/31/0946/
ありがたすぎませんか!? この作業を自分でやりながら過去問を解かないといけないと思うと気が遠くなる…。この時間を買ったと思うだけでも、十分課金する価値はありました。時は金なり……。
長くなりましたが、これがわたしの基本の勉強法。調べるところはハードですが、これ以外はやってないともいえます!
やったこと3【サブ学習】すきま時間の活用は耳で
苦手分野のピンポイント耳から学習
過去問を解くにはまとまった時間が必要です。1時間以上時間があるときは過去問を解きましたが、それ以外の「隙間時間」も、無駄にしたくはありません。
隙間時間の活用といえば「一問一答赤シート」みたいなイメージではないでしょうか?ですが、今回、わたしはやりませんでした。
一問一答赤シート学習は主に語句の「暗記」において効果を発揮すると思うのですが、今回は「理解」に重きをおいて学習をしていきたかったので、合わないと思ったんです。
なぜなら、キャリコンの試験は選択式であり、単語を確実に間違いなく覚えておく必要はなく、むしろ、設問について意味がわかって正しいものを選択するためには「理解」をしていおくことが重要だから。
では、何をしたかというと…。
隙間時間は、すべて「youtube」!!「耳からの理解」の時間にしました。
過去問をやっていると、どうしても苦手なだな〜と思うカテゴリーがでてきます。例えばわたしなら「発達」「労務・法律」「調査」あたりがとても苦手で…調べても文章だとよく理解できなかったんですよね。発達系は、誰が何の話をしているかごっちゃごちゃになったり、労務系はそもそも文字の解説読んでたら眠くなるし、調査は膨大すぎて何が何やらで。
そこでやったのがyoutubeを活用した耳から学習です。苦手なカテゴリーに絞って、youtubeで、そのテーマについて解説しているものを調べ、「解説されているものを耳から聞いて頭に入れる」というやり方をしました。
「キャリコン 発達」とか「労働基本法」とかで検索すると、解説動画がでてきます。これを自転車に乗りながらとか、電車で移動中に聞いていました。
キャリコンに特化していなくても、「労働基本法」とかは弁護士さんが解説してくれている動画もあります。「発達」は、看護師試験対策向けの動画もあったかな。キャリコン以外の側面からの解説は、視点の違う解説だからこそ「そういうことだったのか!」と理解がすすむことも多かったです。
わたしは特に法律系は、弁護士youtuberさんにお世話になりました…!ありがたい…。
動画めちゃくちゃ長いんですけど、労働法はすべて聞きました。(見てはいない)
キャリコン試験範囲以外も含まれていますが、労働法の全貌が把握できるので、キャリコンに関係のある部分の位置づけや意味合いもよくわかって、発見が多かったです。
おかげで、実際の試験でも、法律部分、バッチリ得点できました。
使う脳みそを変えるのも効果的な気がします。目で読むだけでなく、隙間時間はぜひ耳を活用してみてください!
※ちなみに…実技のロープレ対策用に、厚労省の出している動画もすべて見ました。
こういうやつです。「キャリコン 厚労省」とかで検索したら出てきます。
厚労省が出しているというきことは、国家試験でも問われやすい観点だし、「模範解答」ともとれます。国がどんなテーマを強化しようとしているかもこれで把握しました。
ざっと見た感じ(2020年10月時点で)では「若者支援」「治療との両立」「定年後の支援」「女性」「氷河期支援」あたりの動画があがっていました。論述でもロープレでも出やすいのかなあと思い重点的に対策しました。
やったこと4【直前補強】知人との”最新資料”読み合わせ会の実施
過去問&YouTubeで「理解」はしっかりできたはず。なのですが、もう少し補強するならば。
それは、「調査」「資料」の読み込み。キャリコン 試験には、労働市場などを把握するための調査系の出題があります。近年このような出題が増えていると言う傾向もあるらしく…最新を読み込んでおく必要があります。
世の中に無限にある資料…。対策するなんて無理…とくじけそうだったのですが、実は、出題された資料は限られいる模様。なので、「頻出資料」のみ確認しておけばいいと思います!
この動画の「頻出資料」を参考にしました。
○資料は、一人で読むと眠くなる。だから友人と一緒に!
資料の勉強しなくては〜と気にはなっても、どうしても苦手意識があるし、一人で読んでも眠くなって頭に入らない。
そこで、わたしは、養成講座に一緒に通った友人と、試験1週間くらいの時期に「資料読み合わせ会」をしました。2時間くらいですかね。ZOOMで画面共有をしながら頻出資料を確認していきます。
「キャリコン導入率ってこんぐらいなんだね〜」など話をすることで、より記憶に定着する感じがあります。なにより孤独じゃない。
途中、「この資料ではこうだけど、別の数値も見た記憶がある」「賃金についてはこっちの資料も確認しよう」など、お互いの気になるところも確認しあいました。
すごく効率よかったです〜!
「資料系は、直前に確認会を実施する」と決めてからは、日常の勉強で、「あ〜資料も見とかないとな〜」とか思わずに、過去問に集中できたのもよかった。
メリハリ大事ですよね。
「仲間内でのロープレはむしろ逆効果。推奨しない」とよく言われていますが、せっかく養成講座でできた仲間がいるのなら、ロープレではなく、資料読み合わせ会を実施してみてはいかがでしょうか?
【おまけ】スーパー直前にやったこと
前日この動画を見ました。毎回直前に公開されているようですね。チェックしておくと、「新傾向だも大丈夫だぞ」と心が落ち着くと思います。
キャリコンって、どうしても「最新のキャリアにまつわる情報を知っておく必要がある」資格ですしね。
やらなかった学習法とその理由
<やらなかったこと一覧>
1 養成講座のテキストの活用
2 ノートまとめ(でも、ノートは作った)
3 一問一答(「選択問題は一問一答を完璧にすれば無敵」をわたしは信じない。一問一答やり続けても選択肢を絞るスキルは身につかないし)
これは意識的に「やらない」と決めたこと。その理由はすでに語ってきましたが、少しだけ補足です。
3の一問一答をやらない理由。
「暗記」ではなく「理解」に重きをおいているから、という理由以外に、それよりももっと重要で、かつもっとテクニック的な理由があります。
それは、本番の試験が「4択の選択式」だからです!!!
実際の試験では、すべての選択肢について漏れなく理解し、正解を導く必要はありません。消去法で正解がわかればOK。
つまり、選択肢1問ごとに理解度を確認するのではなく、4つの選択肢を比較しながら検討する力が、試験テクニック的に大事!!
センター試験(今では共通試験)のテクと同じというか。「言い切り」とか「限定」とかなんか、怪しい表現は却下していく、みたいなテクがあります。数をこなせばそういうのも徐々に身についてきます。一問一答だけを続けていたら、このテクニックが身に付かないんです。
なので、試験対策テクとしても、一問一答系の学習より、過去問による実戦練習をしました。
実技対策は 「なるはや」を おすすめしたい!
筆記対策について詳しく書いてきましたが、実技対策について少し補足をします。これはわたし、対策がめちゃくちゃ甘かったです。養成講座で、わりとロープレを褒められていた、ということもあり、謎の余裕で実技はちょこっとやっとけばいっか〜くらいの考えだったのですが、甘かった!
論述の過去問などちょっとやってみたのですが、「何を書けば得点されるのか」まったく見えない!だって解説サイトごとに模範解答も観点もぜんっぜんちがう!やりはじめて大混乱。
大混乱のさなか、急いで対策講座などを探したのですが、ほぼすべての講座が、すでに定員いっぱいで!!まったく申し込めない!!!
どうやらみなさん半年前とか、遅くとも3ヶ月前に申し込むんですね…
わたし本気で対策について考え始めたの1、5ヶ月前…。ギリギリ、知人の紹介で、なんとか個別の対策コースに滑り込みました。
結果も。受験される方はご存知だと思いますが、わたしが受験した第15回試験では、実技の出題傾向ががらっと変わりました。というのは言い訳にすぎないのですが、90点以上が合格の実技試験、90点ぴったりでギリギリの合格…!1点でも落としていたら危なかった。
学科試験対策の金銭的なコストは最小限。投資するなら実技だと感じます。
また、対策を開始する時期にも要注意!筆記試験対策は、勉強法さえ理解すれば1ヶ月でもできたのですが、実技対策は、そもそも1ヶ月前からではどこにも申し込めない!ので、不安な方は、とにかくいち早く、実技対策の申し込みだけでもぜひ!!!
まとめ
ここまでで1万字を超えています。わたしがやったことは全て!ここに書いた!はず!(忘れていなければ)
こんな長文をここまで読んでくださり、ありがとうございました。
試験、応援しています!
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この記事はすべて無料公開ですが、「役に立った!」ということで投げ銭をしていただいたり、感想を教えていただけるととってもとっても嬉しいです!
また、2020年10月時点の情報ですのでご注意ください。
ささやかですが、こんなことも調べました〜
●実技試験のときの服装
ほとんどの人が(というかすべての人が)スーツだったような気がします。緊張しすぎてあまり覚えていない。男性はスーツで間違いない!女性は難しいですが、わたしは紺のセットアップをわざわざ書いました。変なところで減点されたくないから無難に。中には、選ぶ服装に意識が表れるとか書かれている記事もありましたね。クライアントさんに信頼してもらえる服装かどうか。カバンは控え室に置いて入るので、派手でも印象に関わることはないと思います。
調べた限りではこんな感じです↓
■おすすめの服装
・パンツ、スカートはどちらでもOK
・グレー系のスーツやジャケット
・白、淡いブルー、淡いピンク系のブラウス
■注意
・派手、ばっちり決めすぎない
・アクセサリーは避ける、時計も派手なものは避ける
・香水はつけすぎない
・極端にラフすぎる服はNG(サンダル、ミニスカート、ノースリーブなど)