「あなたは、どんな未来を創りたいですか?」〜 未来を待つのではなく、未来を描くために 〜
未来はどうなるかではなく、未来をどうしたいか
〜「未来の当たり前をいま創る」に込めた想い〜
「未来はどうなるか」ではなく、「未来をどうしたいか」。
これは、私が常に心に刻んでいる言葉です。
世の中は予測不可能な変化を続けています。AIの進化、環境問題、価値観の多様化。確かに未来を考えるとき、多くの人は「どうなるのか」と問いを立てがちです。でも、それでは受動的に変化を待つだけ。未来に翻弄される側になってしまいます。
私は、「未来をどうしたいか」と問うことが大切だと考えています。つまり、未来を創る側に立つこと。これは、ただの理想論ではありません。過去を振り返れば、今「当たり前」となっているものも、かつて誰かが「未来をこうしたい」と考え、行動した結果です。
「未来の当たり前をいま創る」
この言葉には、強い主体性と行動力の必要性を込めています。
例えば、私が携わる新規事業開発。
ビジネスの世界では、既存の延長線上ではなく、新しい価値を生み出すことが求められます。市場がどうなるかを予測するだけでなく、「こうあるべき」という未来像を描き、それを実現するための戦略を立て、動く。
アート思考にも同じことが言えます。アートは、既存の枠組みにとらわれず、新しい視点で世界を再構築する力を持っています。
「こういう未来がいい」と思うなら、手を動かし、アイデアを形にしていく。そのプロセスが、未来の当たり前を生み出すのです。
1. 未来を創る側に立つための具体的な事例
「未来を創る側に立つ」と言われても、具体的にどういう行動がそれにあたるのか、イメージしやすい事例があるとより共感しやすくなります。
私自身も、映像クリエイター育成のための 「学生映像アワード」 を企画しました。
これは、「未来のクリエイターが活躍する場を創りたい」という想いから生まれたものです。最初は「学生向けのアワードなんて必要?」という声もありましたが、結果として多くの学生が挑戦し、未来のキャリアに繋がるきっかけを得ました。
このように、自分が「こうあるべき」いえ「こうしたい」と思う未来を実現するために動くことこそ、 「未来を創る」 ということなのです。
2. みなさまへ
もしあなたが 「こういう未来になればいいのに」 と思うことがあるなら、それはすでに未来を創る一歩を踏み出すスタートラインにいます。
では、それを実現するために、今日から何ができるでしょうか?
どんなに小さなことでも、まずは行動してみることが大切です。
たとえば、
• 自分の考えを言葉にして発信する(アウトプット)
• 周囲の人にアイデアを話してみる(アウトプットと共にインサイト調査)
• 実際に小さく試してみる(仮説検証)
これだけでも、未来は少しずつ動き出します。
3. 未来を創るためのアクションプラン
未来を創るには、「主体性」が欠かせません。
主体性とは、自分の頭で考え、自分の意思で行動すること。言われたことをただこなすのではなく、目的を持って取り組むことです。
では、どうすれば主体的に未来を創れるのか?
具体的なアクションプランを3つ紹介します。
① 未来に対する「問い」を持つ
まずは「自分はどんな未来を創りたいのか?」を考えてみましょう。
「どうなるのか」ではなく、「私はどうしたい?」と問い直すだけで、視点が変わります。
② 未来を描いたら、小さな行動を始める
「壮大なビジョンがないとダメ」と思う必要はありません。
大切なのは、小さくてもいいので 「今すぐできること」 を見つけることです。
たとえば、新しいプロジェクトを立ち上げる前に、試しにSNSでアイデアを発信してみる。
③ 自分の意見を発信する
未来を創るには、仲間が必要です。そのためには、自分の考えを言葉にして伝えなければなりません。
ブログでもSNSでも、周囲にアイデアを話すでもいい。とにかく発信することで、共感する人が集まり、未来を創るムーブメントが生まれます。
未来は決まっていない。だからこそ、自ら白いキャンバスに絵を描く
山口周氏の著書『NEWTYPE ニュータイプの時代』にはこう書かれています。
「現在のような複雑で不透明なVUCAな世界にあって、予測の上に自分の身の振り方を考えようなどというのはオールドタイプのパラダイムシフトでしかありません。ニュータイプは未来を構想し、構想した未来の実現のために意見を口にし、行動を起こすのです。」
未来は決まっていません。だからこそ、受け身でいるのではなく、自ら描くことが大切です。
「未来の当たり前をいま創る」という言葉には、その決意を込めてます。
あなたは、どんな未来を創りたいですか?
その未来のために、今日からできる小さな一歩を踏み出してみましょう。