真の手触りで五感を研ぎ澄ませ
真の体験×アート思考を活用した VERIARTイノベーター育成プログラム
• VERI(真)の体験をする
• ART(美)を鍛える
• VERIARTプログラム
稲刈りを通じて
五感(視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚)で感じたことを、第六感である「気持ち」で表現します。
ある小学校中学年の女の子の体験
稲刈りの後、その子は稲の先にある実をむき始めました。作業はなかなか手強かったようですが、彼女は根気よく剥いていきました。そして、少し黄色がかった実を取り出しました。
彼女の表情には不思議さが漂っていたので、私は声をかけました。
「何か見つかった?」
「これが出てきたんです」
そう言いながら、彼女は手のひらに乗せた米粒を見せてくれました。彼女はまだ、普段食べているご飯とこの一粒が結びついていないようでした。
「いつも食べているご飯🍚って、この一粒が集まってできているんだよ」
そう伝えると、彼女は驚いて目をまん丸にしました。
ここからは、自分の気持ちと向き合いながら創作の時間です。
彼女は、画用紙に稲刈りの様子を描きました。そこには、本物の稲が絵の中に添えられていました。
発表では、こう語りました。
「稲からご飯になるお米が出てきたことに驚きました」
頭で理解していても、それは本当に理解していると言えるのでしょうか?
五感を通じて得られた「気持ち」という第六感で揺さぶられる体験こそ、真の体験です。
VERIARTプログラムでは、体験を単なる経験に終わらせず、創造にまで結びつけます。
彼女の中で何かがつながった瞬間に立ち会えたことに、私は感謝しています。
子どもたちとみんなでおにぎりを作り、子どもが作ったおにぎりをお父さんお母さんは美味しいね!と言いながら食しました。子どもたちの満足した顔が溢れていました。
そして、きょう新米が届きました。
山口県柳井市日積の甘い甘い新米です。
日本におけるイノベーションの課題
現代の日本では、イノベーションが起こりにくいと言われています。その背景には、企業や学校教育において、正解を求め、既存の枠組みの中で正しい答えを探す風潮が根強く残っていることが挙げられます。しかし、これからの時代を生き抜くためには、既存の答えにとらわれず、自ら問いを立て、新しい解決策を生み出すイノベーションスキルが欠かせません。
VERIARTプログラムは、このようなスキルを養うためにデザインされています。特に、子どもたちが自分自身の考えや感情を自由に表現し、その過程で発見や創造を楽しむことを重視しています。イノベーターに必要な観察力、好奇心、質問力、そして他者の意見を受け入れ、実験を繰り返す力を育むことで、次世代のイノベイティブな・クリエイティブなリーダーを育成していきます。
企業や教育現場が従来の枠組みにとらわれる中、子どもたちが自らのアイデアを形にし、未来を切り開く力を持つことが、社会全体の進化につながると信じています。