気候変動COP25、開幕

　2019年12月2日、スペインのマドリードで、気候変動枠組条約第25回締約国会議（COP25）、京都議定書第14回締約国会議（CMP15）、パリ協定第2回締約国会議（CMA2）が開幕しました。会期は、今月13日までです。

　                                                                                 写真出典：UNFCCC flickr

土壇場での開催地変更：サンチャゴからマドリードへ

　気候変動COP25は、当初、チリの首都サンチャゴで開催される予定でした。ところが、会議約1か月前の10月30日になって、チリのセバスティアン・ピニェラ大統領は、大規模な反政府デモが続いていることを受け、COP25の開催を断念すると発表しました。

写真出典：BBC News Japan チリ大統領、COP25とAPEC開催を断念　反政府デモ受け（https://www.bbc.com/japanese/50244761）

　会期が迫っていましたが、国連の対応は素早いものでした。国連は、11月1日、COP25を、日程を変更せずに、スペインで開催すると発表しました。議長国は、引き続き、チリが務めます。

写真出典：ENB

COP25のポイントとは？　

　COP25のポイントは、以下の通りです。いずれも、来年、本格始動するパリ協定が実りあるものになるかどうかを左右する重要な論点です。

1.　パリ協定の詳細ルールのうち、昨年合意に至らなかった部分（市場メカニズム（6条）、各国目標の共通の期間、報告フォーマット等（13条）に合意できるか。その内容はどのようなものになるか。

2.　各国が今後温暖化対策をより厳しいものにする道筋をつけられるか。

　昨年に引き続き、今回も、残念ながらCOPには、参加できませんでしたが、様々な情報源にあたりながら、noteで解説していきたいと思います。