作家はどの段階で資料を読むのか?
先日、このほぼ稼働していないnoteにご支援をいただきました。ありがとうございます! note経由は初めてだったので嬉しかったです。
そんなわけで、不意に思い立ったのでメモ。
自分は割と資料を読んで小説を書くほうだと思うのですが(斜め読みのものも入れると、1冊執筆するのに10冊20冊の資料ではとても足りない)、どの段階に資料を読むのかというと圧倒的に中終盤なのです。下手すると、著者校正の段階でも新しい資料を探し出して読んでます。場合によっては洋書も読みます。最近は洋書も電子で買えてとても便利です。
・プロット段階
→自分の書きたい物語がそもそも成立するか、概説みたいな資料を中心に読む。細かいところはあまり調べない。
・初稿
→プロットに従って書く
※この段階で気になったことは調べたり、資料を探し出して読みながら書くけど、基本的によほど無理な設定じゃない場合は最後まで書く
・改稿
→世界観がだいぶ掴めて、次第に自分が何を知りたかったのか or むしろこれまで何がわかってなかったのかがハッキリわかってくる。こうなるとより詳細な資料がないと悶えてしまう。
→資料を追加
→謎が増える
→資料を追加
→謎が増える
→資料を……
の無限ループになることが一番多いのですが、そもそも読者さんが読みたいのはドキュメンタリーとか研究発表とかではなくて物語なので、ある程度のところで諦めて自分流アレンジを加えてエンドマークをつける
・校正
→うっかり新しい資料を見つけてしまって読み、つい直してしまう……
みたいな流れになります。つまりどの作業のあいだもほぼ資料を読んでいるのです。
そんなわけで、今日も執筆しながら資料を読んでます。
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