【noteお料理部】推しよりバレンタインを満喫していく話
子供の頃は、思春期特有の自意識をアレしているのにもかかわらず、自身のカテゴリとしては有史以来かつ未来永劫の非モテであることが相まって、本当に嫌で嫌でしょうがなかったヴァン=アレン帯の誕生日こと2月14日である。
そんな思春期のトラウマもなんのその。
一人暮らしを謳歌し、料理を作っては「うまいぞ」って言う大柄なおじさんことクッキングシングルになってからは、チョコレートを用いたスイーツ作りに挑む日として、なんなら一年でも楽しみな日になっていた。
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とはいえ、今年は仕事の区切りみたいなものが何故か2月に訪れていて、なんだかんだと毎日やることがあって忙しい。
忙しさにかまけて、スイーツ作りなんてできないなぁ…と、悲しい気持ちになりながら、いつもより3時間ぐらい遅い時間まで働いて退勤しスマホを開いたら目に飛び込んできたのがこれである。
なんで!
私がいつもは退勤している時間に!
今日に限って夜まで働かなきゃ行けない日に!
こんな面白そうな生配信をやるの!!!!
キィぃ!!!! あたし許せない!!!!!
(先だって表明した推しメンこと的野美青ちゃんは、その大型犬を彷彿とさせるグループ内イケメン振りを以て、石森璃花ちゃんの寵愛を受けているのですが、以前弁当を作ってもらったお礼として生配信中に生チョコっぽいやつとクランチっぽい肉団子を作って、石森さんにサプライズバレンタインをキメたのだった)
それにしても、長尺で自由に喋る推し見るの初めてだったので、ずっと敬語で「ですよね」とかコメントに相槌打つ感じとか、作業がうまくいってて調子乗る→なんかミスって大きい声を出す→止まらない自虐という的野節とか、(何も知らない石森さんが部屋に入ってくるなり「ハッピーバレンタイン」ってチョコ渡そうとしたり、作ったものの出来を急に恥ずかしがったり、経緯をやたら早口で説明したり、バレンタインを満喫している感じがある推しメンかわいすぎた(オタク特有の早口)
しかし、これを生で見れなかった妬み恨み辛み嫉みが私を狂わせた。
見とけや推しメン…君よりバレンタインを満喫したる…
ワイのバレンタインは今、まさに今始まったんや…
オタクの行動の原動力はいつだって推しだよなぁ???
という無理やりな導入はさておき。
何を作ろうか、と考えた。
よくよく考えたら、私は昨年の7月にダイエットを始めてからこっち、脂質がエグいという理由で洋菓子を忌避してきたのだが、チョコレートを使う以上、私はどう考えてもこれから洋菓子を作るのである。
それならば、私は私が一番好きなものを作りたい。
ならば、ミルクレープである。
私はミルクレープさんから脳に直接語りかけられた。もうかれこれ半年以上食べていない。
そうと決まれば、さっそく作って的野さんのアクスタは持ってないからスマホあたりに画像を表示してお供えしつつ自分で食う、というアイドルオタクっぽいことを目標に決めて、材料を買い揃えた。
待ってろ! 的野美青ちゃん!!!
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大体の作り方としては
生地軍
粉を合わせて振う
牛乳に砂糖を溶かす
粉と牛乳を合わせる
生地を漉して溶かしバター入れて混ぜ合わせる
チョコクリーム軍
生クリームをあっためる
チョコを溶かす
生クリームと砂糖を追加して7分立てのホイップにする
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生地を焼く、焼く、焼く
一枚だけ大きめに焼いて一番上に来るカバーを作る
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皿にラップを敷く
重ねる 塗る 重ねる 塗る 重ねる 塗る
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あとは冷やし固めるのみ。
(一夜明けて)
出来てた。
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デカいどら焼きが完成した。
クリームが均一な層を成してないのがいかにも素人っぽいのだが上手に出来たのではないかと思う。
あとは、渡す相手がサプライズ的に自宅に来るはずなので待ってみようかと思いましたが、2時間ぐらい考えたけどどうにも心当たりがないので、体に負担がかからない程度にゆっくりゆっくり食べ進めていくことにします。