うちのみえこさん(20)
戦いすんで
選挙が終わった。終わったどころかもう10日近くも過ぎてしまった。疲れがとれないわけではないけれど、厳しい結果をあれこれと考える意欲はなかったように思う。体は動かしても気持ちはぼーっと過ごしてしまったようだ。
みえこさんは全然違う。投票当日の9日はのんびりしていたけれど翌日から統一地方選後半戦に向かって志を同じくする候補者の応援に飛び回り始めた。絶えることなくタフである。
支援してくれた方々に「おのれの不徳のいたすところで大変申し訳ございません」というのが落選者の定型文であるが、そしてその気持ちに偽りはないが、まずは最後まで力を尽くして支えてくれた人たちへの感謝が一番に来る。たった一人の人間の主張や希望にこれだけ共感し、行動を共にするということは通常の日常生活ではそうそうあることではないだろう。
だが予想に反して前回よりも半分近くの票を減らした。理由はおそらく一つということではなく、複合的なものだろうけれどこれは想像できなかった。
なぜなら前回、前々回よりも支援者を回る機会も多かったし、身近で熱心な協力者の数も増えていた。SNSもできる限り駆使したし、かけた電話も前回の比ではなかった。推薦をいただいた団体も格段に増えた。街での反応も良かったという街宣車の報告も。
以下一点だけ独断専行で考えておきたい。
今回みえこさんに投票してくれた人は、おそらく今までで一番みえこさんの主張に対する理解と共感が深かったと思われる。その輪は確実に広がっている。しかしそこまで確信的な思いではなくいままで投票してきていただいた人は今回はほとんどよそにいってしまったのではないか、ということだ。この理由も複合的なものでさらなる検討と実証を要するが。
ともかくみえこさんは翌日から、私は10日ほどして日常に戻った。
さて、これからどうするか。
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