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プログラムされていないリアル感が、感動を生む!!“BODY-M代表 元村優里さん”

ダンスの指導を通して心の姿勢を子供たちに伝えていらっしゃる元村優里さんにお話しを伺いました。

本村優里さんプロフィール 
出身地: 福岡県
活動地域:福岡県那珂川市中心
活動:BODY-M代表 /現役ダンサー


親のいう事をきかなくなった世代にたいして、身近な手本でありたい。


記者:今のお仕事について教えてください。

元村優里さん(以下元村): 母から引き継いだダンススクールの講師とダンサーをやっています。講師として私が教えるのは子どもたち。今直接教えているのは40人ほど、関わっている人としては60人ほどです。
ダンサーとしてのお仕事は、依頼をいただいたら基本的に断りません。
先日は太宰府でキツネをテーマに踊りました。
海外のダンスのまねではなく、日本の文化を発信していくため踊っていきたいですね。

記者:どんな心の在り方や認識の変化が今の活躍に繋がっていますか?

元村:いろんな視点を持てたことでしょうか。
はじめは指導者の一娘としての視点、習う者としての視点。
母から教室を引き継いでから、教える者としての視点。
親になったことで、子どもたちを見守る親としての視点。
さまざまな視点を持てたから、生徒だけではなく親御さんの気持ちもわかるようになりました。
我が子ってこんなにかわいいんだ。
こんな気持ちで舞台を見てくれていたんだなと。生徒だけではなく親御さん、さらに生徒の将来の幸せを願えるようになったから、長く続けることができたんだと思います。

記者:BODY-Mは30年続いているダンススクールですものね!

元村:やっていることは昔と変わりありません。
でも、言葉の重みや理解度が深くなったから、生み出せるものにも深みが出ていると思います。一振りに込める思いも、笑顔も、踊ったときの達成感も。
踊っていると強気な自分が出てきたり、ダンスを通していろんな自分が出せることにも気がつきました。
私の表現が変わっていくことで、子どもたちの表現力も感受性もぐっと変わっていきます。笑わない表情ひとつとっても、無なのか真顔なのか、何も考えていない虚無なのか、強い意志を持っているのか、昔は見極められませんでしたからね。

記者
:子どもたちにはどんな在り方で指導されていますか?
元村:私は子どもたちにとって厳しい先生だと思います。
親のいうことすらきかなくなった世代に対して教えられるのは、自分で選んだ好きなことの先生だけだから。その先生の言葉なら伝わることがあると思います。たとえ今じゃなくても、波紋のようにいずれ伝わっていったらいい。自分の生み出したものが誰かが変わる一滴になればいいですね。

教えてから何年も経って、CMに出演するくらい有名になった生徒から「先生のいっていること今わかる!すごい!」って連絡がきたときはうれしかったですね。

今の子どもたちには身近に手本となる存在が必要なんだと思います。
だから、赤ちゃんを抱っこするにしても200%愛する心で抱っこします。
子どもをこんなに愛していいんだって、こんなお母さんになりたいって思ってもらえたらいいですね。

記者:ダンスを通して教えていることはなんですか?

元村心の姿勢でしょうか。
たとえダンスが上手くても、それだけでは誰も見てくれません。
人となりを見て、「あの人どんなダンスをするんだろう?」と思ってもらえて、ようやくダンスを見てもらえます。

指導の前にカバンをぐしゃぐしゃに放り出していたら、「まず荷物整理して。そんな心の姿勢じゃ教えられないよ」っていいます。
ライブの前に緊張している子に対してもそう。心が整っていない子はすぐわかります。心がまっすぐじゃないとお客さんの目を見れない。顔が客席からそっぽを向いている。でもそれだとお客さんから態度が大きく見られてしまうから、「謙虚になりたければ目を見なさい」といいます。

あと、「汁(しる)を出しなさい」とよくいいますね(笑)
自分の内側からわき出る汁(しる)で客席をびしょびしょにしなさいと。
目に見えない美しいものがあふれ出ることが感動を生みますから。

子どものころにどれだけ本気の経験をするかが大事だと思ってます。そして
ステージの規模は関係なく、一人でもお客さんがいれば100%を出すことがステージの成功に繋がります。
だから「何才であれ、一人のプロのダンサーとして立ちなさい。ただのゲストで出させてもらうんじゃなくて、ライブを構成する大事な要素だからね」といいます。

記者:本物を育てる指導ですね!

元村:その子の人生の1ページにダンスがあるなら、生きていく上で一番大事なことを教えたいんです。人前で堂々とできる、目を見て話せる、お礼がいえる。どこでも活きますからね。
親の愛を知った自分がそれを教えることが、親御さんたちへの恩返しになると思っています。
親御さんからの感謝の言葉が指針ですね。

記者:AIが活躍する時代に人間にとって必要なものはなんだと思いますか?

元村:やっぱり人間らしさじゃないでしょうか。
もし生き方が3分間の作品だったら、3分の中にすべてが出ます。
切ない表情は切ない思いをした人にしかできないんです。
お客さんの心を動かすのは表情や声です。
ライブ中にかけ声を上げさせるんですが、その時その瞬間に言うからかっこいい!と思えるものがある。逆境があってもすべて糧になるから、プログラムされていないリアル感が感動を生むと思います。

記者:プログラムされていないリアル感!!そんなどんな美しい時代をつくっていきたいですか?
元村:女性が輝く時代がいいですね。
女性を選んで生きることを尊いと思ってほしいです。

あるとき生徒の女の子が、ベレー帽をかぶって鏡の前でうっとり眺めていたんです。
「ああ、かわいい」って。その姿がすごくかわいくて。
自分の好みを尊く扱うってそういうことだと思うんです。
隠していたことをいえるのが尊いんじゃなくて、考え方そのものを肯定することですね。肯定の連鎖が心地よさを生むから。

女性を極めることに自信を持ってほしいですね。
そのためにも女性のラインを生かしたダンスや表情のある作品づくりをしていきたいですね。

記者:素敵ですね!最後に、元村さんに夢はありますか?
元村:とくにゴールは決めていませんが、おばあちゃんになってもずーっと踊っていたいですね。
踊ることが日常であり続けたいです。
たとえ老いとともに足が使えなくなったり、どれかを一つずつ失ったとしても、最後の最後まで同じエネルギーが濃くなっていくほうがかっこいいんじゃないかな。運動量は変わったとしても、濃度は凝縮されていってほしい。

いつまでも美しく、女性であり続けたいです。

記者:今からさらに魅力を重ねていかれるんでしょうね!今日は本当にありがとうございました!
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元村優里さんについての詳細情報についてはこちら
↓↓↓
Facebook: https://www.facebook.com/yuri.motomura.5

【編集後記】 
今回インタビューの記者を担当した堂本、古川です。ニコニコととろけるような笑顔の奥に、溢れ出る母性と静かな情熱があり、これからのBODY-Mと元村さんのご活躍、目が離せません!!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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