忘備録>世界の医療機械の販売会社
医療機器販売を行う主な企業リスト(補足情報付き)
北米
Medtronic: 世界最大の医療機器メーカー。心臓ペースメーカー、人工心臓弁、インスリンポンプなどが主力製品。2023年度売上高は約317億ドル。
Johnson & Johnson: 医療機器、医薬品、コンシューマー製品などを幅広く展開。整形外科インプラント、外科手術用器具などが主力。2023年度売上高は約949億ドル。
Abbott Laboratories: 診断機器、医療機器、栄養剤、医薬品などを提供。心臓血管疾患、糖尿病分野に強み。2023年度売上高は約437億ドル。
Stryker: 整形外科インプラント、外科手術器具、医療用ベッドなどが主力。整形外科分野で高いシェア。2023年度売上高は約192億ドル。
Baxter International: 腎臓病治療、輸液、麻酔薬などを提供。腎臓病治療分野で高いシェア。2023年度売上高は約154億ドル。
Boston Scientific: 心臓血管疾患、消化器疾患、泌尿器疾患などの治療機器を提供。インターベンション治療分野に強み。2023年度売上高は約127億ドル。
Zimmer Biomet: 整形外科インプラント、外科手術器具、再生医療製品などが主力。人工関節、脊椎インプラント分野で高いシェア。2023年度売上高は約70億ドル。
Cardinal Health: 医療機器、医薬品、医療用品の流通・販売。病院、診療所、薬局などへの製品供給を担う。2023年度売上高は約1930億ドル。
BD (Becton, Dickinson and Company): 注射器、採血器具、診断機器などを提供。感染予防、糖尿病管理分野に強み。2023年度売上高は約187億ドル。
ヨーロッパ
Siemens Healthineers: 画像診断機器、検査機器、治療機器などを幅広く提供。特に画像診断分野で高いシェア。2023年度売上高は約225億ユーロ。
Philips: 診断用画像機器、患者モニタリングシステム、治療機器などを提供。ヘルステック分野への注力も強化。2023年度売上高は約178億ユーロ。
Fresenius Medical Care: 世界最大級の透析サービスプロバイダー。透析装置、透析液なども提供。2023年度売上高は約207億ユーロ。
B. Braun: 医療機器、医薬品、サービスを提供。輸液、注射器、カテーテルなどが主力。非公開企業のため売上高は不明。
Getinge: 感染予防、手術室、集中治療室向けの機器・ソリューションを提供。滅菌器、手術台、人工呼吸器などが主要製品。2023年度売上高は約44億ユーロ。
Smith+Nephew: 整形外科、創傷治療、スポーツ医学向けの製品を提供。人工関節、創傷ケア製品などが主力。2023年度売上高は約52億ドル。
EssilorLuxottica: 眼鏡レンズ、眼鏡フレームの世界最大手。視力矯正器具としての医療機器も提供。2023年度売上高は約245億ユーロ。
GN Store Nord: 補聴器、ヘッドセットなどを提供。補聴器分野で世界トップシェア。2023年度売上高は約21億ユーロ。
Ambu: 使い捨て医療機器を提供。内視鏡、呼吸器、麻酔器などが主要製品。2022/23年度売上高は約5億3000万ユーロ。
その他地域
ResMed (オーストラリア): 睡眠時無呼吸症候群の治療機器などが主力。呼吸ケア分野に強み。2023年度売上高は約39億ドル。
Cochlear (オーストラリア): 人工内耳の開発・製造・販売。世界トップシェアの人工内耳メーカー。2023年度売上高は約17億オーストラリアドル。
Fisher & Paykel Healthcare (ニュージーランド): 呼吸器疾患、睡眠時無呼吸症候群の治療機器などを提供。呼吸ケア分野に強み。2023年度売上高は約16億ニュージーランドドル。
アジア(日本以外)
Mindray (中国): 患者監視装置、除細動器、麻酔器、超音波診断装置などが主力。新興国市場でのプレゼンスが高い。2023年上半期売上高は約200億元。
Wipro GE Healthcare (インド): MRI、CT、X線装置などの診断機器、患者監視装置、麻酔器などを提供。インド市場を中心に展開。2023年度売上高は約10億ドル。
Samsung Medison (韓国): 超音波診断装置を中心に、デジタルX線装置、MRIなども提供。婦人科、産科分野に強み。2023年上半期売上高は約4000億ウォン。
中東
Julphar (UAE): 医薬品、医療機器を提供。中東・北アフリカ地域で高いシェア。2023年上半期売上高は約7億ディルハム。
Hikma Pharmaceuticals (ヨルダン): ジェネリック医薬品、ブランド医薬品、注射剤などを提供。中東、北アフリカ、欧米市場で展開。2023年上半期売上高は約15億ドル。
ビジネスモデル的に差別化できている医療機器企業
Medtronic
差別化ポイント: 慢性疾患管理に特化したエコシステムの構築
詳細:
長期的な患者ケアを重視し、心臓ペースメーカー、インスリンポンプなどの植込み型デバイスと、遠隔モニタリングシステム、データ分析プラットフォームなどを組み合わせた包括的なソリューションを提供。
これにより、患者の状態を継続的に把握し、適切な治療介入を行うことで、QOL向上と医療費削減に貢献。
単なる製品販売ではなく、患者中心のサービス提供へとビジネスモデルを転換。
Johnson & Johnson
差別化ポイント: 幅広い事業ポートフォリオと強力なブランド力
詳細:
医療機器、医薬品、コンシューマー製品など、多岐にわたる事業を展開し、リスク分散と安定収益を実現。
強力なブランド力と世界的な販売網を活かし、新製品の市場投入や顧客獲得を優位に進める。
各事業間のシナジー効果も追求し、新たな価値創出を目指す。
Philips
差別化ポイント: ヘルステック企業への転換とデジタルソリューションの強化
詳細:
従来の医療機器メーカーから、ヘルステック企業へと転換を図り、AI、IoT、クラウドなどのデジタル技術を活用したソリューション開発に注力。
診断から治療、予防、在宅ケアまで、患者一人ひとりに合わせたパーソナライズドヘルスケアの実現を目指す。
医療機関だけでなく、患者や一般消費者向けのサービスも展開し、新たな市場を開拓。
B. Braun
差別化ポイント: 非公開企業としての長期的な視点と持続可能な経営
詳細:
非公開企業であるため、短期的な利益追求に縛られず、長期的な視点で研究開発や事業投資を行うことが可能。
環境負荷低減、社会貢献活動など、持続可能な経営にも積極的に取り組み、企業価値向上を目指す。
医療従事者との密接な連携を重視し、顧客ニーズに合わせた製品・サービス開発を行う。
Cochlear
差別化ポイント: 人工内耳分野における圧倒的な技術力とブランド力
詳細:
人工内耳市場で世界トップシェアを誇り、長年の研究開発により培われた高い技術力と信頼性を有する。
聴覚ケアの専門家との連携を強化し、患者一人ひとりに最適なソリューションを提供。
製品だけでなく、術後リハビリテーションやサポートプログラムも充実させ、顧客満足度向上に貢献。
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