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伊豆川飼料、noteを始める!
こんにちは。静岡県静岡市にある伊豆川飼料株式会社の取締役をやっていますイズカワツヨシです。祖父が創業した伊豆川飼料は創業70年のよくある地方の中小零細企業です。
会社のある静岡市は旧静岡市と旧清水市が合併してできた市で、私は旧清水市で生まれ育ちました。清水市といえばサッカー、ちびまる子ちゃん、清水次郎長などイメージするものはいくつかあると思いますが、清水港という貿易額全国10位という港を抱える港町でして、水産加工業の盛んな町でもあります。
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そんな港町・清水で、昭和20年代に親族が缶詰製造業を営んでいて冬はみかん缶、夏はツナ缶を作っていました。その工場からツナ缶を作るときにでてくるマグロの頭や骨やしっぽなどの人が食べない部分を、うちの創業者である祖父が集めてきて、砂浜で天日乾燥させて「魚粉」と呼ばれる飼料を作り始めたのがうちの会社のルーツです。(みかんの皮も、後に集めて製品をつくることになります。)
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天日乾燥していた砂浜は袖師海水浴場と呼ばれていて、昭和30年代までは多くの海水浴客が訪れていましたが、海岸の埋め立てによりなくなってしまいました。海岸は海上コンテナの基地であるコンテナヤードや港湾道路となり、うちの会社も形を変えて生き延びてきました。(場所は変わっていません。)現在、魚の乾燥は別の工場や会社で行い、清水の工場では乾燥された魚を加工して、「調整魚粉」や「配合肥料」と呼ばれる製品をつくっています。製品の紹介は別の機会にしたいと思いますが、全国の飼料メーカーさんや農協さん、農家さんがお客さんです。
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次回以降、伊豆川飼料の思いや、うちの飼料や肥料は他と何が違うのか?本業以外にいろいろな取り組みをしているのは何故か?を紹介していきたいと思います。
本文中に出てきた「袖師海水浴場」についてはコチラ↓のページがとても参考になります。