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下田最前線①「下田がキテるって?!」

下田は、この3年で大きく変わった。しかし地元住民ですら、その胎動にまだ気づいていない。これから半年にわたって、毎週少しずつ、何が変わり始めているのか、お伝えしようと思う。
第1回は、NPO法人伊豆in賀茂6(僕が理事長をやっています)で経営している民泊施設『見晴亭』(写真)のことだ。オープンは昨年6月、1年経って、順調に推移している。今夏など、1日を除いて予約で埋まったほどである。
一年目の稼働日数が70日、二年目は100日達成できそうで、Airbnbでの評価も高くなっている。
主な客層は家族連れだ。首都圏在住の外国人家族にも人気が高い。他人と接することが極めて少なく、また乳幼児を抱える家族にとって、一棟貸の民泊施設は、プライバシーを守りながら、自由に使えるからである。
思えば、欧米型のホテルはツインが基本だったので、昨今はヨーロッパでも、この種の一棟貸民泊が、うなぎのぼりに人気が出ている。
日本には850万戸以上の空き家があると言われる。この下田にも500軒以上あるらしい。
そこで民泊なのである。空き家バンク事業で紹介した物件でも、民泊を始めた方、あるいは始めようとしている方が、見晴亭も含めると、この3年で10軒近くはあり、それ以外では、富裕層の外国人ほど民泊事業を始める人が目立つ。
つい先週も、民泊経営希望のカップルが、長野の白馬から空き家を見学に来た。
「下田はキテるって、白馬ではもっぱらの噂です」
(ほんまかいな?)
では下田の、何がどうキテいるのか、そこらへんの状況を、具体的に探っていきたい。(毎週水曜日連載)

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