カリンバケース作り 紆余曲折 その1
「いつも持ち運びたい」がきっかけ
1番お気に入りのカリンバを常に持ち運びたいために、いろんなケースを試してみました。でも、既製品ではフィットするサイズが見つけられなかったので、自作してみました。
見出し写真の奥に隠れている木箱が現時点の最新型です。実は木箱からまだ改良を試みているので、最新型とその改良についてはまた今度。今回は小箱はチラ見せのみで、最新型になるまでにボツになった6個のケースについて、紆余曲折してきた経過を紹介したいと思います。
参考までに、このカリンバのサイズは縦107mm・横73mm・厚み33mmです。
1つ目 厚紙製の箱
最初に作ったケースは、ダイソーのB4厚紙黒色「CARD BOARD DOUBLE-SIDED BLACK」で作りました。この厚紙をカリンバに沿わせて折り目をつけ、かぶせ蓋式の箱に組み立てました。キーを傷めないように、緩衝材のプチプチをカリンバと蓋の間に挟んでいます。とにかく軽くてコンパクトに持ち運べるので、しばらく重宝しましたが、紙製のため折り目の外側がだんだんと擦れていきました。
2つ目 ペーパークラフトのトランク(その1)
2つ目は、ダイソーで見つけた「ペーパークラフトバンドキット トランクが作れるレシピ付き」という手芸キットです。出来上がりサイズがカリンバにちょうど良さそうだったので、試しに作ってみました。
ケースの中でカリンバが少し動くものの、ほぼ想定通りピッタリで、とにかく可愛いのです。もちろんプチプチは欠かせませんが、紙製といえども前作の紙箱よりは丈夫そうです。
それでも、私の改良欲は留まりませんでした。ペーパークラフトで作れば網目の隙間があるため、カリンバの手前と裏にあるホールから出る音がこもらないではないか、ということで、3つ目は楽器を入れたまま演奏できるケース作りに挑戦しました。
3つ目 ペーパークラフトのトランク(その2)
前作で使ったキットを使ってアレンジ。カリンバに対して横に蓋が開いていたのを縦に開くように、また、入れたまま演奏できるように入れ物部分を浅く蓋部分に厚みを増やすよう改良しました。
4つ目 クッション付きトランク
さらには、プチプチの代わりに布でクッションを自作。キーの上下をカバーする形にしてみました。これで、しまう時は布をパタンパタンとたたむだけで良く、全開にすればそのまま演奏できるようになりました。
しかし、カリンバを包むようにクッションを作ったことで、裏と手前のホールから出る音がこもるようになってしまいました。また、持ち運び中にカバンの中で蓋が勝手に開いていることも多かったので、改良の余地ありでした。
5つ目 布製ケース
5つ目は、クッション用に作った布部分を有効活用できないかと思い、布だけでケースを作ってみました。
カリンバのホールに合わせて布ケースにも穴を開けたので、音のこもりは解決しました。また、留め具を付けたので勝手に蓋が開くこともありません。横からの覆いも追加したのでカバンの中でも安心です。開けて覆いを外せば、ケースに入れたまま演奏できるので、弾くのも持ち運ぶのも手軽です。
でも、布だからこその欠点がありました。ケースの外側から物が当たることでカリンバのキーが動いてしまい、すぐにチューニングが狂ってしまう点です。キーが動いてしまわないように、硬い素材で覆うしかありません。
6つ目 内蓋付きトランク
キーを覆うための応急処置として、1作目の紙蓋と3作目のケースを合体しました。紙蓋を内蓋にしてキーを保護し、外側はペーパークラフトの縦型トランクです。蓋が開きやすいので、収納時はゴムバンドで蓋を固定していました。写真は、タイトル画像の右下を参照してください。
理想のカリンバケース
紆余曲折した結果、私が理想とするカリンバケースは以下の通りと分かってきました。
入れたまま演奏できる。
持ち運び時にキーを保護できる
ピッタリサイズ
軽くて丈夫
入れたままでも演奏音を劣化させない
開け閉めが簡単
蓋がロックできる
これらの項目を満たすケースが作れないか、今も試行錯誤中です。
〜カリンバケース作り 紆余曲折 その2 に続く(予定)〜