読書「キング&クイーン」
柳広司著
借りていた図書館の本の返却ついでに「ジョーカー・ゲーム」の続編「ダブル・ジョーカー」の在庫を確認していて見つけました。「ダブル・ジョーカー」から連想して、トランプのK(キング)とQ(クイーン)?と思いきや、裏表紙のあらすじにチェスの世界王者の護衛という文字が。「ジョーカー・ゲーム」でチラッと出てきたチェスに少し興味を持っていたので、読みたい思う反面、家に積読本が結構たまってるから借りるのは今度にしようかと悩み、結局「これも縁」と借りてきてしまいました。
冒頭のバーでの場面から脳内で動画再生(妄想?)が始まり、私の中でテンポよくストーリーが進みました。
主人公は元SPの冬木安奈は、チェス世界王者のアンドリュー・ウォーカーの護衛をするハメになり、元上司首藤武紀を頼ります。アンディ(ここでいきなりの愛称登場に私は違和感、後にこの違和感が「なるほど」に変わる)の過去、安奈の過去と、安奈の今が交錯しながらストーリーは進んでいきます。
そして姿を消したアンドリューが残したチェス盤の局面からの推理、敵へ仕掛ける罠、敵の確保へと繋がります。
安奈の強さに安心感ありスリリングさには欠けましたが、敵の正体が分かった時に、「やっぱり」と思いつつ少々の混乱を覚えました。もう一度最初から読み返せば、他の景色が見えるのかもしれません。
ああ、また手持ちの積読本から遠ざかってしまいます。