手紙2−6〜ナイトハイク〜
ご訪問いただきありがとうございます。
手紙2−5からの続きです。
2日目の夜は待ちに待ったナイトハイクです
昨年は通学型だったので実施されませんでしたが
7年前に初めて体験したときのことが忘れられません
ポール・ラッシュ記念館の前を通り、北側に広がる森へ入っていきます
夜行性の動物たちを刺激しないよう最小限の灯りで暗闇の森の中へ
少し開けた場所に参加者全員で集まります
その頃には目が暗闇に慣れてきて、夜空がほのかに明るく感じます
耳をすませて森の音を感じます
風に揺れる木々が擦れ合って発するこもった音が
動物の鳴き声のようにも聞こえます
遠くからは鹿の鳴く甲高い声も聞こえてきました
今度は参加者同士が距離をとり、1人ひとりで森を感じます
シートを敷いて、思い思いの場所に寝転がります
揺れる木々の枝の間から見える星の光がとても印象的でした
本館の部屋に戻ってから、1人で先ほどいた場所へ行きました
20代の頃、週末にテントを担いで夜の箱根の森を彷徨っていた頃を思い出し
1人で森に入りたいと思ったからです
森の入り口で思いっきり転けましたが、夜の清里の森を堪能しました
今回はもっちゃんが清泉寮南側の夜の森を案内してくれました
まずは牧草地によく出没する鹿を探しに…
会えませんでした
今度は昨日今日とアクティビティで入った森へ入っていきます
行きは緩やかな下り坂になっています
昼間はさほど意識しなかった木の根の多さにハッとします
引っかからないように短い歩幅で進んでいきます
途中途中でアクティビティが織り込まれ、非日常を体験しました
地面にシートが敷かれ、その上を這って前進します
野生動物の目線を体験するアクティビティですが
下り坂のため余計に視線が下がるので、頭を上げるのがしんどいです
横を向くのが精一杯でした
そしてところどころにある石と根っこが微妙に痛い…
開けた場所に出て、おまちかねの寝転がりタイムです
昨日のアクティビティでも寝転がった場所にシートを広げ
風もなく穏やかな夜の森を堪能しました
今回も1人で森に入ろうと思っていましたが
昨夜お風呂に入りそびれたので断念しました
夜の森は、たとえ1人でなくても初めての時は怖さを感じると思います
私は最初から1人で夜の森に入ったので、それはもう怖かったです
人が住んでいる場所から離れれば離れるほど強く感じました
山を登っている時、ふと気付いたことがありました
闇の中では音に敏感になっているので、耳を塞いでしまえば怖くない、と
それからイヤフォンをして音楽を聴きながら森に入るようになりました
驚くほど怖くなくなりました
それから10数年経った7年前でも怖さをほとんど感じなくなってたのだから
今はもっと怖さを感じないかも知れません
その代わりに10数年前には感じられなかった安らぎのようなものを感じます
母なる大地とのつながりが感じられるようになった…
と思いたいです
最後の手紙2−7に続きます。