Vol.1_MacにPythonをインストールする手順
MacでPythonを使ってみたいけど何から始めればいいのか?そんな方はまずPythonをPCに入れるところから始めたい。単純にPythonの公式サイトにアクセスしてダウンロードしてみたけど、そこからどうすれば?そんな方に向けた記事です。
MacにPythonを入れる方法は複数ありますが、今回は広く認知されているHomebrewを使用したPythonのインストール方法を記載する。
1.MacにPythonがインストールされているか確認
1.ターミナルを開く
(command+Spaceで「Spotlight」を開いてターミナル検索)
ターミナルとはMacとのやり取り(PC設定やファイル操作を行える)するためのソフトウェア。画面左下のFinderからターミナルを選択。ターミナルを展開したらPythonが入っているかどうか下記のコマンドを入力して確認。
2.Python のインストールの有無とバージョンを確認する
ターミナル上で「python-v」と入力。
入力後、直下に「Python3.12.0」ようにバージョンが表示されていればインストール済み。
Last login: Sat Oct 26 22:40:08 on ttys000
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯MacBook-Air ~ % python -V
Python 3.12.0
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯MacBook-Air ~ %
インストールされていない場合は「not found」と表示されるので、「Homebrew」と「pyenv」を利用してPythonをインストールする。
▫️Homebrewとは→ 簡単に言えば「ターミナルでコマンド入力するだけでソフトのインストールや管理ができるやつ」
▫️pyenvとは→ 簡単に言えば「Pythonのバージョンを複数管理できる便利なやつ」これがないとプロジェクトによって、バージョンを都度変える必要があるが、それを一括管理できてしまうやつ。今は、とりあえずこういうのがあるんだくらいに留めておこう。
2.HomebrewとPyenvを利用してPythonをインストールする。
1.Homebrewをインストール
公式サイト(https://brew.sh/ja/)からHomebrewをインストール。アクセスすると下記のコマンドをコピペできるので、上記のターミナルにコピペしてインストール。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
インストール開始するとターミナル上で処理が進むので、インストールが完了したら下記コマンドを入力して、バージョン確認。
brew -v
バージョンが表示されたらインストールが完了しているので、続いてpyenvをインストールする。
2.pyenvをインストールする。
上記でHomebrewがインストールされたら、ターミナルに下記のコマンドを入力して、pyenvをインストールする。
brew update
brew install pyenv
3.環境変数(Path)を設定してPythonの確認。
pyenvを機能させるために、Shell(シェル)の設定を変更する必要がある。
Shellとは → 簡単に言えば「ユーザーとPCを繋ぐ通訳的な役割の物」この設定が機能していないと上記でPythonをインストールしてもPCがPythonを見つけられない状態になってしまう。MacにはこのShellが2種類(Bash)と(Zsh)がある。
この確認方法はターミナルの上部を見れば分かる。(下記参照)
Zshの場合は下記のコマンドを入力
open ~/.zshrc
Zshの設定に下記のコマンドを入力。設定を保存。
export PATH="$HOME/.pyenv/bin:$PATH"eval "$(pyenv init --path)"
保存が完了したら以下のコマンドで変更を反映する。
source ~/.zshrc
これでターミナルに下記のコマンドを入力して、バージョンが表示されればPathの設定及びPythonのインストールが完了。
Python -v
※Pathを設定する方法として、他にもMacの「vim」と呼ばれるシステムを使って、ターミナル上で直接編集ができる物。
→Macユーザーとして勉強になるので、ここは別途、記事を作成することにする。
番外編.特定のPythonのバージョンをインストールする。
特定のPythonのバージョンをインストールしたい場合は、下記をターミナルに入力。
pyenv install --list
インストールしたいバージョンを下記のコマンドのように入力してインストール。
pyenv install 3.11.1
上記でインストールが完了したら、プロジェクト毎かシステム全体かでどのPythonのバージョンを利用するか設定できる。ここでは、一旦プロジェクト毎に変更せず、システム全体で変更する方法を記載する。
pyenv global [設定したいPythonのバージョン] # 例:pyenv global 3.11.1
上記が完了したら下記のコマンドを入力して、Pythonのバージョンとpathを確認して設定完了。
ここまでが、Pythonのインストールと環境整備。次の記事では実際にプログラムを作成するための便利なツールVScodeのインストールと簡単な使い方を記載していく。