見出し画像

コーティング弦は有効か?!

今日のお題は「コーティング弦」

早いもので今年も残すところ1日になりました。
自然災害や事件等で心痛める事も多かったですが、当noteをご覧の皆様が平穏無事に新年を迎えられますよう、心よりお祈りしております。

さて、(まだ正式な記事は2つ目ですが)年内最後のギター小話は「弦」について・・・それも今や絶大なる市民権を得ております
「コーティング弦」
について書かせて頂こうと思います。

今回も私の経験則に基づく事を好き勝手書かせて頂きます。
科学的/理論的にも間違っている事も散見されるやも知れませんがご了承下さい。
また特定の製品を貶める意図は全くございません。
メーカー様やユーザー様は気分を害されません様に・・・

エレキギターではコーティング弦は使っておりません

私事ですが、DR社の日本代理店様とエンドースさせて頂いております。

(↑元所属バンド時代のまま写真やリンクが変更されておりません・汗)

使用しておりますのは同社の看板商品である「Tite Fit」という弦です。
DR社はコーティング弦は勿論、特殊な製法でコーティングに似せたVeritasというライナップもあります。
いずれも使用した事はありますが、結局ノーマル弦であるTite Fitに戻った・・・という経緯があります。
では何が気に入らなかったのか・・・?書かせて頂きます。

1.使用感が好きではなかった
→これはDR社のDragon Skinシリーズ初期型や、E社の初期を使用した際に思いました。
完全に皮膜がある感じ、包まれた感じの感触がどうにも苦手でした。
しかしDragon Skinシリーズの現行型を弾いたことはありませんし、E社もPOLYWEB以外は気にならなかった点は書き記しておきます。

2.弦自体の劣化がそこまで遅く感じなかった
→2015年頃から、通常のバッキング的フレーズよりもリードフレーズを弾く事が多くなりました。
酷いときは曲の最初から最後までリードフレーズを弾いている・・・という事もザラです。
リードフレーズという事はチョーキング(ベンド)やアーミング等弦を引っ張る様なフレーズが多く、コーティングの有無に限らず弦が金属疲労を起こして劣化するスピードが早いという風に感じました。
元々「弦が切れるまで使用する」というタイプではなく、チューニングが不安定になってきたり音が変わってきたら張り替えるギタリストでした。結局弾いた時間に比例して交換するというサイクルなので高額なコーティング弦をしようするメリットを感じなかったという訳です。

3.今使用している弦の音が好きだった
→DR社のTite Fit、たまに気分を変えて使っているD社やR社の弦など、音の響き方が好きな弦があります。
この辺りは好みの問題なので、当たり前と言えば当たり前の話ですね(汗)。


↑我が家にありました弦達。DRを中心に色々と試しております

コーティング弦向けのギタリストや使い方

「コーティング弦否定派か?」と言われますと、実はそうでもないです。
私自身、エレキギターでは好んで使っていない・・・というだけの話しですね。
ではどういう方にオススメか?思いつくままに書いてみたいと思います。

1.その(コーティング)弦の使用感や音が好きな方
→これは上記「私が使わない理由」で挙げた「1.」「3.」の反対意見ですね。
使ってみてしっくりくる、使い易い、と思われる方は是非使用するべきだと思います。

2.あまり弾かないギターへ張る
→昨日、配信でお客様に言われて気付いた事です。
個人的にコーティング弦は使わないというお話しをさせて頂きましたが、その際にコメントで「私はあまり弾いていないギターに張っています」と聞いて気付かされました。
コーティング弦のメリットは弦に直接誇りや水分が触れない点だと思いますので、この使われ方は脱帽でした。
そういった意味で小売店様が店頭展示しているギターなんかにも適しているんじゃないかな?とも思いました。

3.手汗を凄くかく方
→私も若い頃は物凄く手汗をかいておりまして・・・直ぐに弦が錆びるという事態に悩まされておりました。
当時はコーティング弦など無く、フィンガーイーズを弦に塗りたくって拭く・・・という原始的な方法で対処しておりました(どれほどの効果があったのか不明ですが)。
言わずもがな汗は弦の寿命を大幅に縮めますので、そういった方はコーティング弦の恩恵を最大限に受けられるのは?と考えます。

唯一の例外?!アコギにはコーティング弦を愛用

そんな私ですが、アコースティックギターにはElixerのNANOWEB12-53を使用しております。
これは何故かと言いますと・・・私の愛機Taylorには純正で同弦が張られているそうです。
Taylor購入前はMartinの弦を使っておりましたが、アコギはそこまで専門的に弾いておりませんので純正弦で対応しよう・・・と思いそのまま使っている次第です。
エレアコですがレコーディングではマイク録りですし、何よりPUもピエゾですのでそこまで弦の影響は無いかな?とも考えております。


↑唯一のAG(アコースティックギター)、TaylorのGA-Custom


まとめ

結局のところどうなのか?簡潔に述べますと
「コーティング弦には一定の高寿命効果はあり。
ただしその分値段も通常弦よりは高めなので、その金額差分ほど恩恵が受けられるか否かは個人差がある。」
と思います。
私はエレキにコーティング弦を張っても、チョーキングやアーミングの連発に対する寿命は変わらないと考えているので、それなら通常弦をマメに張り替える方が良いと考えております。
そして当然のお話しですが、それが正解でも正しい訳でもないです。

円安の流れからか?それともインフレのせいか?海外ブランドが大半を占めるギター弦も値上がりが凄いと個人的に体感しております。
しかしながら言わずもがな・・・ギターにとって弦は必要不可欠なパーツ(?)です。
皆様に合った弦が見つかり、良きギターライフが過ごせる事をお祈りしております。

いいなと思ったら応援しよう!