本当に何なんだよって

試合中何度思ったか。

思い返せば出身地のチームジュビロをJリーグ昇格前から追いかけ始め、30年。

土地柄、フットボール(サッカー)は当時の世情を考えれば日本の他の地域の人に比べれば身近な存在ではあった。普通に高校サッカーの県予選もTV中継してたし、県中部ほどではないけれど浜名高校とか強豪校もあった。

ただ、時代も世代も野球が図抜けて一番人気だった。

その意味でもJリーグ創設は衝撃だったし、ジュビロが最初の10チームから漏れてもきっかけはきっかけだった。観るスポーツとして完成度の高いスポーツにめぐり合わせてくれたことには感謝してもしきれない。

ジュビロにワールドカップ得点王のスキラッチが来たことで日本以外にも目が向いた。そこには他のスポーツではありえないほど広大な世界が広がっていた。クラブチーム、各国リーグ、そして今回ものめり込んだワールドカップだ。

日本にとっては遠い存在だったワールドカップ。憧れ、羨望の的。それいがいまやどう勝つかが議論になる。

その頂点を決める試合を昨日生TV観戦した。年代的にもどうしてもメッシ、アルゼンチン寄りで試合を観てしまう。カンプノウでメッシを観たのはずいぶん前のことになるが、バルサが大好きな自分にはどうしてもメッシに思い入れがある。そして前半メッシのゴール、そしてスーパーなプレーからの追加点で2-0。対するフランスは後半途中までシュート0という展開。ついに唯一手に入れていなかったワールドカップをメッシが手にして終わるかと思った。そしてその時は3時前だろうから祝杯でもあげようかと思っていた。

が、しかし、なんなんだよ!1回目。。。個の力の衝撃的発動。エムバペの2ゴールで試合は振出に戻され延長戦へ。この時点で時間も考えると祝杯はなくなった(涙)

この試合、歩くことの少ないメッシ。ボールロストも増えてきて流石に疲れたか、と思ったところ延長後半に勝ち越しゴール!守備にも貢献度マックスのメッシについに神の思し召しか、と思ったのに「本当になんなんだよ!!!」2回目。エムバペのシュートがDFの手にあたり後半の終了近くでPK!そしてエムバペのハットトリックが決まりついにPK戦。

最後はそのPKを与えたDFモンティエルが決めてアルゼンチンの勝利。

恐らく長く語り草になるであろう今回のワールドカップ。フットボール(サッカー)が如何に「人間」にふさわしい競技スポーツであるかと思い知らしてくれた。感謝感謝である。

人間は不完全なもの、そして制約の中で生きるが個の突出は必須、だがひとりで最後までことを成し遂げることは至難の業。足だけ、を使う競技なんて一体だれが考えたのだろう。基本ボール(のようなもの)だけがあればできる競技、誰にでもチャンスのある競技。ぼくはこの競技を愛してやまない。

Messi is GOAT.

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