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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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「マンダロリアン」+「ボバ・フェット」まとめと今後の展開を予想

ディズニープラスで2019年から配信されている「スター・ウォーズ」のスピンオフドラマシリーズ「マンダロリアン」シーズン1〜2と2022年に配信された「ボバ・フェット」において、現在明らかになっている情報をまとめてみました。
両ドラマの考察と今後の展開を予想してみたいと思います。

記事には両ドラマ作品のネタバレが含まれますので、未視聴の方は充分ご注意ください。ドラマを見て設定や背景がよく解らなかった方はぜひ読んでいただけると作品をより深く理解するのに役立つかと思います。

追記:
ありがたいことにこちらの記事の閲覧数がとても多いのですが、予測の外れてる部分もありますのでドラマ見所紹介記事(記事最下部にリンク有り)も合わせて参照下さいませ。

脚本のJ・ファブローはアニメ「クローン・ウォーズ」の声優でもある。
ダークセーバーの元の所有者、デス・ウォッチの首領プレ・ヴィズラを演じた。
ドラマでも同氏族のパズ・ヴィズラを演じている。

二人の主人公について、相関図にするとこのような関係となります。

ドラマ「ボバ・フェット」を読み解く重要なポイントとしては、今作のボバは「帝国の逆襲」小説版や古いスピンオフなどで肩書きとされた残忍な賞金稼ぎではなく2002年の「クローンの攻撃」に際して更新された「ジャンゴ・フェットのクローン」という設定に基づいているという事です。(同映画公開と同時期に複数のジャンゴ・フェットのスピンオフがリリースされているが、日本では殆ど未発売。)

特にジャンゴにはコミックやゲームで「デス・ウォッチに滅ぼされた道徳的な派閥に属し、2代目の統率者を務めた義理堅い性格の男」という設定があります。それが即ち彼の純粋なクローン(通常の父子とは比較にならない高度な遺伝子継承者)であるボバに元々備わっているという事が前提になります。

ここに意を唱えてしまうと、ジョージ・ルーカスをバッシングして引退に追いやった新三部作否定派のファンと同じ思考になってしまうので注意したいところです。


「ボバ・フェット」に関する考察と予想

繰り返されたバクタ・ポッドのシーンの意味

サルラックの傷が癒えていないという表面上の理由と、ボバの遺伝子に備わる資質がまだ眠っている(た)という事を暗示しているのではないかと思います。
長い間彼の中で眠っていたのは統率者の資質でした。

タスケンたちとの記憶と統率者への目覚め

様々な人生の場面の中で、なぜタスケンの部族との記憶を繰り返し夢に見るのか。オリジナルであるジャンゴが『孤児(一人)となりジャスター・メリールに救われて「真マンダロリアン」のメンバーとなって鍛えられた事』と『仲間が虐殺された事』に重なる経験であり、やはり覚醒のトリガーだったと考えられます。

同じジャンゴのクローンであるクローントルーパーたちは遺伝子操作で独立心を抑制されていましたので、統率者への目覚めはその差異を表す部分でもあります。
余談ですがこの特性はつまりオメガも備えている可能性があります。

なぜ他人の意見に従うのか

ボバは一見フェネック、モッズ、マンドーら他人の言動に従って行動しているだけに見えます。賞金稼ぎの頃は金の為に馬鹿なクライアントの言いなりになっていましたが、現在は自分で道を選び行動しています。彼は良きリーダーとして仲間の意見を積極的に聞いているのです。

“賢明なリーダーは従う時を知っている”

「クローンウォーズ」シーズン2 第16話「封鎖線を突破せよ」

ボバ・フェットはダイミョウを辞めるのか

最終話では「(街を治めるのは)俺たちには向いていない」という台詞もあり、今後タトゥイーンを離れてマンダロアに関わる戦いに積極的に干渉し、更に重要な役割を演じるのではないかと予想します。彼が今後もし「真マンダロリアン」を継承するなら「デス・ウォッチ」派との因縁の対決は避けられないかもしれません。

もう賞金稼ぎのボバ・フェットは見れない?

今月「Shadows of the Empire」の実写化企画が動いているという噂が流れました。事実であるなら物語のなかで全盛期の凄腕賞金稼ぎとしてのボバ・フェットがカーボン冷凍されたソロをジャバの元に届けるまでに起きた賞金稼ぎ同士の争奪戦が描かれるかもしれません。公式な情報公開が待たれます。

特別篇公開に合わせて1996〜97年に展開したクロスメディアプロジェクト
小説・ゲーム・コミックでベイダーの葛藤、ブラック・サンの陰謀、ソロ争奪戦が描かれた

なぜディンとグローグーのエピソードが盛り込まれたのか

ジャスターの遺産たるボバのルーツを考えると「マンダロリアン」で描かれるであろうヴィズラ家の物語やマンダロア奪還と新たな統治者争いに今後ボバが関わってくる可能性は高いと考えられます。ですから本作は独立した短編ではなく「マンダロリアン・サーガ」の一部という事を示しているのだと思います。


「マンダロリアン」の考察と予想

ディン・ジャリンは信仰を捨てられるのか

ディン・ジャリンはグローグーを救うため様々な場面で教義を破ってきました。
信仰の外側にいるマンダロリアンとの交流を通して、価値感が徐々に変わってきているように見えます。「デス・ウォッチ」の流れを汲むと考えられる「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」の信仰を捨てる可能性は大きいと思います。

「マスクを脱いでも泉に浸かれば帳消しになる」といった嘘臭い教義同様に「ダークセーバーを持つ者が全マンダロアを率いる」という言い伝えも自分達の好戦主義を支えるために作った偽の伝説なのではないかと考えています。もしそうであるならディン・ジャリンにはグローグーとの交流から何が大事かを見極め、早いところカルト集団から離脱して欲しいと思います。

ダークセーバーがマンドーに災難をもたらす?

見た目も格好いいですが呪われた魔剣でもあるダークセーバー。自身を斬りつけたり、上手く扱えないという描写は将来ディン・ジャリンに災難をもたらす事を暗示しているように見えました。こちらも早く手放すべきかもしれません。

コレが出てくるとだいたいロクなことにならない

多くのツッコミがあった「武器は信仰の一部だ!」と怒りつつ「(早く新しい船が欲しいから)とりまスターライナー搭乗時に荷物として預けてしまう」や「スコーペネク・ドロイドとの戦いで地面に落とし、それを放って転んだグローグーを心配して駆け寄る」という描写についてはやはりディン・ジャリンがグローグーを何よりも大切に思っていて、ダークセーバーには執着を持っていない事を表しているようにも見えます。どちらもダークセーバーに激しい執着心を見せたパズ・ヴィズラだったら絶対にしないでしょう。

強い執着は悪の木を育てる根である

「クローンウォーズ」シーズン1 第13話「ジェダイの遭難」

モフ・ギデオンは帰ってくる?

「新共和国に戦犯として処刑されたはず」だった彼が、のうのうとインペリアル・レムナント(帝国軍残党)を指揮していた事を考えると、再度処刑を逃れてディン・ジャリンの前に現れる可能性は大きいように思います。

ドラマ「ブレイキング・バッド」でも冷徹で恐ろしいキャラクターを演じたジャンカルロ・エスポジートですが、その印象も相まってギデオンも「スター・ウォーズ」でも最強クラスの悪役になりました。このまま退場するには非常に惜しいので更なる活躍が期待されます。

これから配信予定のドラマ「アソーカ」とあわせてレムナントが未知領域に後退するまでの帝国軍最後の反攻がドラマシリーズのクロスオーバーで描かれていくのではないでしょうか。

ボバは5年近くタスケンとして砂漠で暮らしタスケンとしてタトゥイーンの支配権を取り戻す

「マンダロリアン」シーズン3は現在まだ撮影中のようですが、年内に配信予定であることがルーカスフィルムから公式に発表されています。
2023年2月の配信開始予定に変更。(追記)