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ロボットアニメ周辺史(2)

日本のロボットアニメに疎いメカデザイナーが改めてその歴史を学ぶ「日本のSFロボット史」パート4です。

ガンダム登場以降の流れです。ロボットと言えば「操縦型の人型巨大兵器」というイメージを強固にしてしまった時代です。

1978年から松本零士原作の長編作品が、80年代に入ると藤子不二雄原作の長編が邦画ランキング上位に登場。

ロボットアニメも「機動戦士ガンダム」を皮切りにサンライズ作品の劇場アニメが作られました。当時は「超時空要塞マクロス」も大きなブームとなってゴールデン帯の歌番組で飯島真理さんが主題歌を歌っていたのを覚えています。

ジャンプやサンデーといった少年漫画誌に原作を持つシリーズアニメが大量に作られたのもこの時代です。個人的な体感として「アニメブーム」全盛はこの頃だと思います。

ロボットアニメのピークもこの頃で、デパートの玩具売り場や街の玩具屋にはロボットトイがたくさん積まれていました。同一視を訴求するスーパーヒーローでありながら、合体や変形といった遊びの要素を持つハイブリッドな魅力を備えた商品です。

現在もリバイバル生産され続けるロボットトイはこの頃のものが多い印象です。その傍らでエレクトロ玩具がじわじわと影を広げ、1983に家庭用ビデオゲーム機が登場。遊びの中心がハードウェアからソフトウェアに変化していきます。(本格的な台頭は1985年のスーパーマリオブームから)

CDやLDが登場していますが一般に普及するのは80年代終盤になってからです。音楽や映像コンテンツのパッケージ商品はカセットメディアが主流であり、その潮流の中でアニメは徐々に「オリジナルビデオアニメーション(OVA)」の時代へ移行してゆきます。