スターウォーズシリーズ ドラマ新作「アソーカ」配信直前ガイド
2023年8月に配信予定の「スター・ウォーズ」の新作ドラマシリーズ「アソーカ」について、主にスターウォーズ初心者に向けて「知っておくとストーリーやキャラクターの理解が捗るかも」という情報をまとめてみました。
ドラマの主人公アソーカは2008年にアニメ「クローン・ウォーズ」の主要人物として登場。以来、様々な作品でその活躍が描かれてきた人気キャラクターです。原作者ジョージ・ルーカスと昨今のアニメ&ドラマ作品群の監督・製作を務めるデイブ・フィローニによって生み出されました。
アソーカ登場の背景
アソーカ登場前後のスター・ウォーズ世界の状況です。
映画「エピソード1」から「エピソード3」までの作品で描かれたのは、銀河を統治する超巨大国家体「銀河共和国」と、そこからの離脱を主張する「分離主義者」との間で起きた大戦争の発端から終局までの物語でした。
武力を持たない銀河共和国はこの危機に対し、クローン技術によって作られたクローン人間の兵隊とそれを指揮するジェダイ騎士団で対抗します。
アナキンの弟子として
アソーカのデビューとなったのが映画「クローン・ウォーズ」です。
前線で苦戦するアナキンたちのもとにメッセンジャーとして遣わされたのが彼女でした。そしてそのままヨーダの指示により彼女はナイトに昇格したばかりのアナキンのパダワン(弟子)になります。
続くアニメシリーズの「クローン・ウォーズ」でアソーカはアナキンたちと共に銀河各地の戦場へ赴き、様々な経験を通して絆を育んでいきます。
アナキンとは性格も似ているアソーカですが、天才のアナキンに学び鍛えられたことでとても強力なジェダイに成長していきます。
しかし映画「エピソード3」と同時期となる物語の終盤に、彼女はある事件に巻き込まれた事でジェダイを辞めて騎士団を離脱することに。更にその後の出来事によって歴史の表舞台から姿を消します。
帝国の時代
ここでスター・ウォーズ世界は状況が一変します。
共和国は戦争に勝利しますが、平和維持の名目で軍を保有したまま皇帝宣言した元議長パルパティーンを中心とした「帝国」に再編されてしまいます。
策謀によって反逆の汚名を着せられたジェダイは討伐の対象となり、元ジェダイだったアソーカも世を忍んで生きる事を強いられてしまいます。
反乱の時代
時が経ち、銀河各地では帝国に対する反乱運動が活発化。
辺境の惑星ロザルでも帝国軍の駐留・占領に対して小さなグループが反乱活動を展開します。彼らの視点を通して、やがて帝国を追い詰める「反乱同盟」の誕生を描いたのがアニメシリーズ「反乱者たち」です。
アソーカは主人公たちの影の支援者として登場。主人公のグループに合流しますが、予測不可能かつ超常的な展開を迎えます。
ドラマ「アソーカ」の予告編ではこの「反乱者たち」からの要素が多く登場していておそらくドラマに一番関わりが深いのがこの作品と考えられます。視聴しておくとドラマをより深く楽しめると思います。
帝国崩壊へ
かくして反乱同盟の結成によってもたらされた「反乱軍初の大勝利」から「帝国の崩壊」までを描いたのが、1970年代〜1980年代にかけて製作・公開された最初の映画3部作(「エピソード4〜6」)です。
アソーカが後付け設定的な存在であるため、この最初の3作には直接関わりがありません。ですがこの3つの映画は全てのスター・ウォーズ作品の基礎になっていますので、もし未視聴でしたら観ておいて損はありません。
帝国軍残党との戦い
帝国崩壊により銀河の中央政府は新共和国に再々編されます。しかし戦後の混乱した状況のなかで帝国復興を企む帝国軍残党が銀河外縁で暗躍。
ドラマ「マンダロリアン」は、孤独な賞金稼ぎが帝国軍残党の依頼を請けたことで彼らの陰謀と失われた故郷に関わる事件に巻き込まれていくストーリーです。
とある事情からジェダイを探して旅する主人公の前に、いまだ小国で実効支配を続ける帝国軍残党の監督官エルズベスと戦うアソーカが登場。
彼女の「スローン大提督はどこにいるの?!」という台詞にある「スローン大提督」は「反乱者たち」のヴィランを指しています。
ドラマ「アソーカ」は時系列的に「マンダロリアン」以後の展開として描かれると考えられます。そして予告にはスローン大提督らしい人物の姿が。
↑リンク先は「反乱者たち」のネタバレがあります。
「反乱者たち」が鍵!
以上が映像作品に登場したアソーカの物語のあらましです。
ここまで紹介してきた情報からも、ドラマに大きく関わりがあると考えられるのがアニメシリーズ「反乱者たち」なのです。この作品を視聴していればドラマをより深く楽しめるかもしれません。逆に言うとアニメ未視聴の方からは厳しい評価をされてしまうのではないかという懸念があります。
とはいえアニメは全77話もありますので、今から全話見るのは厳しいという方に向けてドラマと関わりがありそうなエピソードを44まで厳選してみました。アソーカの登場話数自体は少ないのですが・・・しかし!
ただ可能であれば最終章に向けた細かい伏線が全編に散りばめられているので、やはり全話視聴がお薦めです。
超傑作アニメシリーズです。この機会にぜひ!
視聴のお供にぜひ。手製の「反乱者たち」非公式ガイダンスです。