「オビ=ワン・ケノービ」に期待
去る今月12日にディズニープラス2周年イベントがオンライン開催されました。2022年配信開始予定のドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」の予告編が観られるのではと多くのファンが期待して見守りましたが、残念ながらコンセプトアート、出演者とスタッフのコメントといった内容の特別映像にとどまりました。
プリクエル・トリロジーでオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーのほか、ヘイデン・クリステンセンも出演が決定している本作品の予習として事前に押さえて置きたい作品を挙げてみます。
これまで公開されている情報から「オビ=ワン・ケノービ」は映画作品「エピソード3:シスの復讐」のスピンオフという側面が大きいように思います。
アナキンとの関係を中心に考えると「プリクエル・トリロジー」や「クローン・ウォーズ」は押さえておきたいところです。
「クローン・ウォーズ」ではアナキンとオビ=ワン・ケノービ、アソーカ、レックスの4人が主役となりほぼ全編に渡り活躍し、彼らの強い絆が描かれています。
オビ=ワンにフォーカスすると、サティーン・クライズとの関係からダース・モールとの因縁を描くエピソードが見所でもありますが、そちらの物語は「反乱者たち」で決着するのでここでは省略します。
特に注目したいのはモーティスという領域を舞台に展開する「フォースの惑星編」と、オビ=ワンとアナキンそれぞれのジェダイ評議会に対する確執が顕わになる「最高議長暗殺計画編」の2つのストーリーアークではないかと思います。
ちなみに後者アークでのオビ=ワンのコードネームが「ベン」でした。
コミックでは日本で発売されたものではShoProBooks刊の「スター・ウォーズ:オビ=ワン&アナキン」、ヴィレッジブックス刊の「スター・ウォーズ:サンスポットの騒乱」に収録されている「ベン・ケノービ老人の日誌より」があり、後者はドラマの直前のエピソードとなります。ルークも登場し、幼いながらアナキンに似た特性を発揮し始めている様子が描かれています。残念ながら続くストーリーが翻訳されておらず途中までです。敵キャラのブラック・クルルサンタンは他のコミック作品でも多く登場するキャラクターだけに情報格差がまたもや悔しいところです。
ドラマ配信開始に向けて是非チェックしてみてはと思います。
他の映像作品との時系列的な関係性はこの通りです。
直前が「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」で、ドラマの4年後には「反乱者たち」の物語が幕を開ける形です。
帝国はこの時代もジェダイ狩りを続けていて、尋問官が銀河各地で捜索を行っています。公開されたコンセプトアートにはゲーム作品の「ジェダイ:フォールン・オーダー」に登場したセカンド・シスターらしき姿もあり、もしかすると10年間の隠遁生活の所々が描かれるのかもしれません。そうなると「バッド・バッチ」や「〜フォールン・オーダー」とのクロスオーバーも期待してしまうところです。
ドラマにおけるオビ=ワンの年齢は、「エピソード4 新たなる希望」の時点を57歳とすると(諸説あり)48歳になります。演じるユアン・マクレガーは現在50歳なので適齢と言えます。
「オリジナル・トリロジー」でオビ=ワンを演じたアレック・ギネスはちょっと老けて見えますが「〜新たなる希望」撮影時は63歳でしたから9年前なら54歳。
「アラフィフのオビ=ワン」という意味ではほぼ一致と言えますね。
各惑星の周期がどうとか野暮なSF考証は無しです。SWはファンタジーです。
ちなみに50歳のアレック・ギネスは「ローマ帝国の滅亡」という作品でマルクス・アウレリウス・アントニヌスを演じていました。
個人的にいま気になっているのはまたしても日本版タイトルロゴです。
英語版のオリジナルロゴは、「プリクエル・トリロジー」のロゴ書体を用いていますから、ここは日本版も同じ書体かそれに近いものを選んで踏襲すべきなのではと思います。加えて「オビ=ワン」を大きくした理由は何故なのか。多分ドラマの中では「ベン」とか「ケノービ」と呼ばれるほうが多いんじゃないかという気が。
雑ですが今回も小一時間で「私ならこうする案」を作ってみました。