ComicVketのサークル撤去の件
ComicVketでサークルの撤去があったようです。
私の集めた情報だと問題は3サークルがあったようです。
2サークルは性的表現に問題があり、
ユーザーの報告により、開催期間中に撤去されました。
1サークルは二次創作を公式が認めていない作品の出展で、
こちらは結局撤去はされてなかったようです。
(事実誤認があれば情報をください)
性的表現はどうなっているのか
これは、入稿するページに、具体的にどこまで表現がOKなのかが書いてました。
ただ、今は入稿ページが今見れなくなっているので以下は私の記憶になります。
・横乳、下乳はNG、谷間に関してはある程度は許容
・パンツはNG
具体的な絵も添えてありました。
内容はに関して、少なくとも日本の慣例から見ると大分厳しいです。
コミVの運営のスタイルは、出展者にはこの規約に同意してもらっているし、
規約違反が見つかり次第対応、という姿勢のようです。
事前チェックに関して
事前チェックは行ってないようです。
コミケが見本誌チェックをしている理由
コミケで見本誌チェックが始まったのはコミケ40の時です。
いわゆる猥褻物のある同人誌が発見され、
幕張メッセを利用できなくなり、晴海に変更。
そのときに会場側の要請があったためです。
当時、そんなのは出来ないとスタッフからも猛反対があったそうです。
また、その事件がなければ今でも見本誌チェックは
行われていない可能性もあります。
問題の争点
問題があるものが展示されることは悪いことです。
この点においてはほぼ全員が同意されていると思います。
開場前に全チェックして止めるか、開場後に報告があった時点で止めるか。
そして後者だとなぜ問題があるのか、が争点でしょう。
コミケの場合は、やりたくてやってるわけではないが、
会場側からの要請があったから、という経緯があります。
そもそも、一般的に照らし合わせると、
書店や図書館で、事前チェックをしろとはなりません。
大体は問題が発覚した時点で対応すれば問題ありません。
事前チェックってなんだろう
「入稿締切と開催との期間があるのでチェックしろ」という意見もあります。
ただ、これは逆に言えば、10分で会場に反映されるシステムなら、
事前チェックはしなくて良い、という意見にも見えます。
技術的困難さを理由に撤去すべきものなんでしょうか。
なお、本家のVKetでは出展禁止の例が書かれています。
1)成人向け作品
2)二次創作物(著作者の許諾を得ている作品については出展可能)
3)第三者の著作権・商標権・肖像権等を侵害する恐れのある制作物
4)その他、法律や条例に違反する物品
Vketでは提出物がギミック付きの3Dデータですから、
到底事前チェックなんて出来ません。
運営と連帯責任
結局の所、誰が悪いのかと言えば出展者です。
運営はその連帯責任を負うべきなんでしょうか。
事前チェックで発覚する前に止める姿勢は褒められることではありますが、
それをしてない姿勢は卑下されるものなんでしょうか。
問題の発端は、幕張メッセと千葉県の条例です。
Wikipediaの「コミケ幕張メッセ追放事件」を読む限り、
どう考えてもこれが「理不尽な要求」と感じています。
「発覚後の対応で問題なし」という従来の水準でいける場があるのなら、
その場を歓迎すべき、というのが私の考えです。
問題を起こすのはR18と二次創作なので、
Vketのように最初から禁止ですとしておけばいいと思います。
追記
記事投稿後、何人かの意見を見た上での追記です。
コミケとVketの最大の違い、それは表現の自由に対する姿勢です。
幕張メッセの件も「可能な限りどんな本でも頒布させたい」
というコミケット準備会の思想が対立した形です。
最初から、「成人向け表現は禁止します、頒布は止めさせます」といえば、
幕張メッセでの開催もおそらく出来たし、事前チェックというものもなかったでしょう。
ですが、Vket運営はあっさりと「成人向け表現は禁止します」という側だと思います。
事前チェックという面倒なことをしてでも表現の自由のために戦うコミケと
相手の要望を受け入れ戦いを避けるVketとのすれ違いなのかなと思いました。
更に追記
事前チェックの話とは別に、
迂闊なメッセージを出すな、という部分もあるようです。
オークションサイトで偽ブランドの出品は避けられませんが、
だからといって「偽ブランドに関与しません」といってしまえば問題です。
ちゃんと「偽ブランドは許しません」と言わないといけない。
これに関してはそのとおりですね。