メタ解きとは何か、そしてその応用
こんにちは、いずみんです。今日はメタ解きの定義について皆さんが話しているのを見たので、それについて考察していきたいなと。また、そこからほかにも色々応用できそうな部分があったのでその辺も語りたいなと思います。
ある程度謎解きをやったことがある人向けの内容です。
そもそもメタ解きとは?
定義は正確には決まってないでしょうが、ざっくり言うと「正しい手順を踏まずに答えを出すこと」でしょうか。
基本的には気づきやひらめきで解けるよう仕組まれている謎を、そのひらめき無しで無理矢理解くので少しモヤっとされる方もいるかもしれません。出題側としても時間調整の観点からちょっと困ることではあります。
ごくまれにメタを前提とした謎もあったりするのですがそれは特殊なので省きます。
例題
例えば、会場で行われる公演(ホール型と呼ばれるもの)でこんな謎が出たとします。
問題:会場にいる動物をヒントに、以下の文章を読め。
タタタタ魑タ
タ魅タタタタ
タタタ魍タタ
タタタタタ魎
※会場には「タヌキ」がいました。
といった謎があるとします。これを順番に考えると
①問題を読む
②会場にいる動物を探す
③会場にいるのが「タヌキ」だと見つける
④「タヌキ」が『タ』を『抜く』ことを示していることに気づく
⑤ヒントに従ってタを抜く
⑥答えの「魑魅魍魎」を導く
といったのが僕が想定しているステップで、これを1つでも飛ばしたらメタ解きになるんじゃないかなと思います。たぶん謎解きを何度もやっている方であれば問題を読んですぐに答えを出せたと思います。その場合は①→⑥と飛んでるわけですね。
他にもこの文字列を見て、なんとなく「タ」が多いからとりあえず「タ」を消してみるか、という発想の人もいるかもしれません。その場合は①→⑤→⑥になるわけですね。
また、「タヌキ」は見つけたけど何をしていいかわからない。とりあえず「タ」を抜いたら答えが出た、という方は④以外の手順を踏んでいる、という流れです。
このようにステップを飛ばして解く方法はいろいろありますが、僕にとっては想定しているステップを飛ばしていること自体がメタ解きにつながるのではないかと思っています。
ただ、「ステップを考えて解く」というのは、通常の大謎を解くときや、ヒント出しをする際にとても役に立ちます。
ヒント出しをするときに注意していること
先ほどの「タヌキ」の例はすごくシンプルなものですが、実際は必要な気づきが3つくらいあったり、見つけないといけないものが2つ3つあったりと、複雑なステップになっています。が、どんな場合でも大事なのは謎を解いている人の現状把握です。次のゴールはどこなのか、それに必要なものをどれだけ見つけているか、そしてそれが何割ほど実行できているか、間違えた解釈をして時間を浪費していないか、現状をチーム全員で共有できているのか、それらを把握する必要があります。
それがわかれば、あとは足りていないものを補うだけです。探し物が足りていない場合は探索を勧めますし、ひらめきが足りていない場合はそこに近づくために固定概念を覆すためのアドバイスをします。
個人的には最近のS社さんのヒントは僕的にはかなり緻密に、そして正確に作成されていると思います。ひらめきが必要な謎でも、そのとっかかりを用意しているものが多いので、段階を踏んで説明できるものが多い印象です。スタッフが回って出していくのが難しい性質上、初心者を置いていかないぞという力が入っているよう感じます。
最後に
今回はメタ解きってなんだろうな、って考えてたら自分がTKTKでヒント出すときの考え方に近いな、と思ってまとめることにしました。
一見突拍子もないような謎でも、しっかりステップを考えて解くことで気づきに繋がることもあるので、冷静さは大切ですね。この記事でみなさんの成功率があがればなお良しですね。
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