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番組感想【地球ドラマチック ナスカの地上絵 ~開かれる謎の扉~】

 今回の地球ドラマチックのテーマは「ナスカの地上絵」
誰が何のために描いたのかを解き明かしていきます。
文字による記録がないため、考古学による発掘に頼ることになります。
当時の様々な遺物がでてきてました。

・ナスカの地上絵を描いた砂漠の民


 ナスカの地上絵を描いたのは、今から2000年ほど前この地にいた砂漠の民だとされます。
彼らは砂漠ではなくアンデス山脈から湧き出てきた川の近くに定住していたそう。
巨大な地上絵を描くためには数学的要因に優れていなければならない。
砂漠の民は数劇的見地にすぐれた民だったと推測されます。
地上絵は特権的階級の人が日常的に描いたのではないか。
描いた方法は、砂漠の岩をどけて線をつけていくという地道なもの。
地上絵は何のために描いたのか・・・。

・慰霊の場カワチ遺跡


ナスカからカワチという遺跡が発掘されました。
奇妙はことにこの遺跡からは人が暮らした形跡がありません。
そして、当時のトウモロコシや土器の破片、果ては人の頭まで発掘されました。
推測すると、ここは慰霊の場のための巨大神殿だったのではないか。
ナスカの地はヨーロッパのバチカンみたいに当時の慰霊の場だったようです。
人が住むためのところではなかったのですね。

・神々に雨を請うために地上絵は描かれた?


 描かれている地上絵は水に関するものが多いということがわかりました。
そして、ナスカの地は世界有数の乾燥地帯です。
もしかして、地上絵は雨を請うためのものだったのではないか。
あんなに巨大な絵にしたのは天上の神々に見せるためだった?
番組の考古学者さんたちはそう推測していました。
なるほどそれなら地上絵を描いた理由も巨大にした理由もつじつまがあいますね。

・ナスカ文明の終焉


 ナスカの地上絵はなぜ描かれなくなったのか。
それは、この地を襲った気候変動が原因だと考えられるそうです。
大雨が降って大洪水が襲い、さらに地震で神殿が破壊されてしまった。
そして、干ばつが襲って川が干上がってしまい、ナスカは人の住めない土地になってしまった。
砂漠の民はナスカを捨て別の土地に移動していった。
そして、地上絵は描かれなくなったのではないか、とのことです。
神々はナスカの人たちの願いを聞き届けてくれなかったのか・・・。


 ナスカの地上絵は雨を請うために神々に向けて描かれた、と推測されるそうです。
世界有数の乾燥地帯で生きていくために神に祈らざるを得なかった当時の人々。
過酷な環境でも賢明に生き抜いていたんですね。
それでも、気候変動が原因の干ばつでナスカの土地を捨てなければならなくなりました。
神々への祈りを捧げていた当時の人たちはどんな気持ちだったのか・・・。
ナスカの地上絵はまだまだ謎が残されているそうです。
考古学の調査によって謎が解明されることを期待します。

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諸葛鳳雛@真・歴史探偵
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