朔の詩
みんな誰もいない
幾何学模様の部屋が揺れる
壁が笑う
通り過ぎるもの達は
過去へと流れていく
僕はここにいる
雨が降る
多角形の部屋に
僕の行き場がない
無数の角が僕を突き刺す
声が音にならない
さながら
受精卵のように
僕の周りで
部屋は分裂を繰り返す
部屋を包み込む黒い物体の鼓動が
僕を揺り起こす
だから、僕は眠れない
息苦しくて
叫びたくて
僕は伸びをしようとする
けれど、それすらも出来ない
もう、僕にはこの部屋は狭すぎる
僕はもう、ここにいない。
みんな誰もいない
幾何学模様の部屋が揺れる
壁が笑う
通り過ぎるもの達は
過去へと流れていく
僕はここにいる
雨が降る
多角形の部屋に
僕の行き場がない
無数の角が僕を突き刺す
声が音にならない
さながら
受精卵のように
僕の周りで
部屋は分裂を繰り返す
部屋を包み込む黒い物体の鼓動が
僕を揺り起こす
だから、僕は眠れない
息苦しくて
叫びたくて
僕は伸びをしようとする
けれど、それすらも出来ない
もう、僕にはこの部屋は狭すぎる
僕はもう、ここにいない。