見出し画像

<仕事術> 大局着眼 小局着手

大きなプロジェクトを手掛けるときは、どのように進めていきますか?

まず何をやるか目標を決めますよね。
次に予算を計算しますよね。

予算がオーバーするなら、計画を見直すことになるかもしれませんね。

また、完成時期も決めなければならないし、
何をどういう順番でやっていくかも考えなければなりません。
もちろん、実現可能な計画でなくては意味がありません。

とある企業で、社内システムの作り直しを計画した話を聞いたことがあります。

それまでのシステムは、ずいぶん昔のものだったようで、
大幅に変更することになったようです。

担当役員がその案件を任せたのは、その会社内のSEのトップでした。

私は部外者だったけど、その話を聞いて「まかせきりにしちゃダメですよ」
と、その担当役員に言いました。

その担当役員が頼りなさそうだったので、「ヤバそうだな」と思いましたが、私は部外者だったので、遠くから見るだけでした。

しばらく経ってから伝え聞いたところによると、
外注先のシステム開発会社も巻き込んで出来上がった計画は、
巨大なシステムだったらしい。

完成するには時間もかかるし金もかかる。いや、かかりすぎる。

なぜ計画の途中でチェックしなかったのだろうか?
理解できません。

結局、その案は、その企業の社長がボツにして仕切り直しとなりました。
時間と作業がほぼ無駄になったのです。

どんな計画でも、身の丈に合うものにしないと実現できません。

この企業の場合は、事前に大した打ち合わせもしないで、
社内SEに全部丸投げしたことが最大の失敗原因だと思います。

その担当役員には、そういう経験がなかったんでしょう。
彼は間もなく退任しましたが、この不手際も退任理由の一つだったと思います。

社内システムではなく、例えば、新規の事業を始めたいという場合でも、
進め方は同じようなものです。

その新規事業の開始が、全社の仕事の流れに影響を与えるかもしれないし、担当者が主役だとすると、脇役として協力者が何人か必要になるでしょう。

脇役は同僚だったり部下だったり、他部門だったり。
専業は一人だけで、脇役は兼業になるかもしれない。

そして、脇役は、出来るだけ有能な社員で固める必要があります。

こうやってチームを作ると、参加メンバーの役職の上下に関係なく、
一体となるので連帯意識が強くなります。

仲間のような感じになって、ノミケーションもしょっちゅうやるようになります。

ノミニケーションの場では、ほぼこのプリジェクトの話しか出てきません。
無理にこうしなくても、私の経験では、こういうことになるようです。

このチームがいつも見ているべきところは、「計画全体」と、計画の「中枢部分」です。つまり「大局着眼」です。

しかし、計画がどんなに良くても、実行段階で間違えるとトラブります。
実行に当たっては、最初から難しい課題に取り組むのは間違いです。

簡単に片づけられることから先にやることが大事です。
つまり、「小局着手」

「大局着眼」と「小局着手」 ・・・ この言葉は、ある銀行の支店長に教わりました。
その通りだと思います。


いいなと思ったら応援しよう!