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山歩き再開の時に泊まった山のいで湯

私は山が好きで、学生時代から登っています。
学生時代の友人と登ると、お互いに気楽だし、ペースも分かっているので、
社会人になってからも良く一緒に登ってきました。

メンバーは全員で3人ですが、みんなサラリーマンだったし、当然ながらみんな仕事が優先です。
それぞれの事情で一緒に行けないときもあるし、その期間が長くなったこともあります。

例えば、転勤して遠くに赴任してしまったり、
仕事の内容によっては、忙しくて山どころではないということもありました。

もちろん、一人で登ることもできるし、私には職場で山の好きな友人もできたので、必ずしも学生時代の友人だけに左右されたわけではありません。
しかし、行く仲間が一時的にいなくなったり、忙しくなったりして、山に行く回数が極端に減った時期もあったんです。

そして、何年かたって、「また登ろうか」と誰かが言いだして、改めて登りだしたことが何度かありました。

そういう時は、みんな歩けるかどうか不安です。
場合によっては登山靴を買い直す必要があるかもしれない。

なので、「まず手軽なところに行ってみよう」、「温泉があればもっと良い」という結論になります。

そういう時に行ったところの一つが、湯の小屋温泉です。
ここは尾瀬に近く、山にも上れますし、車で行けるところも便利な点です。

ある年の9月の半ば、我々3人は車で湯ノ小屋温泉に向かいました。
早朝東京を出たら、湯ノ小屋温泉には10時頃着きました。

3人は相談の結果、尾瀬の鳩待峠まで車で入り、至仏山に登ることにしました。

旅館に不要な荷物を預け、鳩待峠に向かい、予定通り至仏山をピストン。
まだ歩けることを確認し、久しぶりにゆっくり山を楽しみ、夕方湯ノ小屋温泉に戻りました。

温泉は、大きな露天風呂で、気持ちの良い湯でした。
風呂から出てきたら、旅館のオジサンが「よく狸が出てくるけど、今日はいるかな?」と言います。
電気は点いていましたが、もう真っ暗だったので我々には何も見えませんでした。でも、オジサンには見えるようです。
「あ、あそこにいる」とか言っていました。

露天なので、お風呂には虫がいくつも浮いていましたが、これを気にしたら露天風呂には入れませんからね。

その日の宿泊客は我々だけでしたが、風呂は一つだけでした。
男女の客がいるときは、時間を分けたりするんだと思います。
もっとも、今は違うかもしれません。

至仏山を登るとき、友人の一人は、登山靴ではなくスニーカーを履いていました。その方が軽いとか言っていましたが、スニーカーだとクルブシが保護されません。
やっぱり登山靴の方が安全だと思ったようで、しばらくしたら新しく登山靴を買っていました。

この時、もう一泊して、別の山にも登れば最高だったと思います。
それはしなかったものの、これで「まだ歩ける」ことを確認し、また以前のように3人で山を歩くようになりました。


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