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10回転べば上手くなる?
私は山には大分登ってきましたが、岩登りはやりませんでした。
バランスが悪いので、多分滑落すると思ったからです。
また、冬山はほんのチョボチョボで、冬はもっぱらスキーをしていました。
スキーを始めたのも学生の時でした。
しかし、要領をつかむまでスキーは全然上達しませんでした。
「10回転べば上手くなる、言われて転んだ100回目」とか言いますよね。
まさに、あれです。
スキーを始めて2回目か3回目だかにスキースクールに入りました。
しかし、スクールで習っているときも全然滑れませんでした。
スキーを習った日も夕方になって、スキースクールが解散になりました。
夕方ではありますが、まだ十分滑れる明るさです。
スクールが解散し、各自が勝手に滑ることになったので、私も適当に滑ってみました。
すると、さっきまで滑れなかったのに、何と滑れたんです。
スキーのテールを開いてはいましたが、左右にも曲がれました。
それはある程度のスピードを出していたからだと思います。
ある程度のスピードがつく方が滑りやすいし、曲がりやすいことも分かりました。
私の場合は、これが要領でした。
狭い斜面でチマチマと滑ろうとしないで、少しスピードを上げて滑ってみたら上手くいったんです。
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それからは徐々にスムーズに滑れるようになり、スキーが好きになったんです。それ以来、冬になるとスキーにばかり行くようになりました。
ランチタイムはリフトが空くので、ランチを大幅に遅らせたりもしました。
しかし、友人との間では、シュテムボーゲンは捨て身バーゲン、
シュテムクリスチャニアは捨て身クリスチャニアとお互いに称していました。
そして、なかなか出来ないウエーデルンはアエーデルンと呼んでいました。
まあ、それはともかく、冬のアウトドアで夢中になれることが見つかったことは幸いでした。