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美味しくないけど懐かしいイギリス料理

むかしロンドンで駐在員をしていたころ、時々食べていたイギリス料理があります。

申し訳ないけれど、決して美味しいとはいえない。
でも不思議なことに、時々食べていたし、今でも思い出す料理なんです。

それは「ステーキ・アンド・キドニー・パイ」。
私は、これをパブで何度か食べました。
また、ロンドンに出張で行った際も、懐かしくて食べました。

イギリスのパブは簡単な料理は出してくれたし、レストランを併設しているパブもある位なので、ステーキ・アンド・キドニー・パイはパブでは定番の料理だったような気がします。

ちなみに、キドニーは腎臓。
Wikipediaには、次のように説明されています。
「(英語: Steak and kidney pie)は食事に食べるパイであり、主にさいのめに切った牛肉とキドニー(牛、ラム、豚などが多い)、炒めたタマネギ、ブラウングレイビーが入っている。
ステーキ・アンド・キドニー・パイは、同様の具を使って作るプディングのステーキ・アンド・キドニー・プディングと並んでイギリス料理の代表的なものである」

日本では腎臓なんか売っているんですかね?私は見たことがありません。
触感はレバーみたいです。
ただ、臭いがレバーよりも強いかもしれません。レバーが好きな人なら平気かもしれませんが・・・。

ライオンでもトラでも、獲物を倒して食べるときは内臓をまっ先に食べるそうです。

内臓には、半分消化されているものも入っているし、内臓そのものも栄養が豊富なのかもしれません。(私の勝手な想像ですが。)

我々日本人は、牛や豚などの肉は食べても、内臓はあまり食べませんよね。

食糧がなくなったらコオロギを食べろとか言う人達がいますが、私はそんなもの食べたくない。
そんなものより牛でも豚でも、捨てている部位を食べたらどうなんですかね?

牛も豚も鶏も、死にたくなった筈です。
食べるために、我々がその命を奪ってしまったんです。

人間の勝手な言い分かもしれませんが、折角頂いた命なんですから、出来るだけ無駄のないように食べることが供養にもなるような気がします。


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