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山を歩いていて怖いものはこれ!

山を登っていて怖いものと言えば、いくつか挙げられます。

自分自身の過失を原因とする「道に迷う」とか「滑落する」ことなどを除くと、例えば、「熊」とか「落石」とか、「台風」などは怖いと言えるでしょう。

しかし、私の経験では「雷」が一番怖い。

大分前のことですが、5月に奥多摩の鷹ノ巣山に登った時のこと。
天気予報は晴れだった。

しかし、登っているうちに、だんだん空が薄暗くなった。
そして、昼飯を食べるころにはポツリポツリと雨が降ってきた。
それだけではない。

ピカッと空が光ったと思ったら、ゴロゴロゴロと雷がなった。
こういう時は低山でも馬鹿には出来ません。

結構、音がすごかった。
ゴロゴロと言うより、「ゴゴゴゴゴ・・」と腹に響くようだった。
雨も霰に変わり、更に何と雹になった。

鷹ノ巣山の頂上は木が生えていない。
だから、頂上に立つと一番高いのは自分になってしまう。

雷の目標になってしまうから、長居は無用。
さっさと下山した。

暫くすると、雷は鳴らなくなったものの、その日はずっと雨だった。
天気予報が、こんなに外れたのは、山だったせいだろうか?

南アルプスや北アルプスで、晴天の霹靂にやられる可能性だって、ないわけではない。
もし、雷が落ちても、落ちるところが見えるわけじゃない。
見えないから避けることも出来ない。

こういうように山の機嫌が悪くても、こちらは何もできません。

相手は大自然なので、また次の機会に笑ってもらうことを期待して、
大人しく引き下がるしか手がありません。


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