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行きたかった北アルプスの温泉

以前、高天原温泉の記事を書いたことがあります。
しかし、その記事は、私の複数の山行が頭の中でゴチャゴチャに記憶されたものでした。
昔の記録が出てきたので、改めて書き直します。失礼しました。
本文は以下の通りです。
..........

私が長年行きたかった温泉が北アルプスにありました。
奥まっているので、行くのも帰るのも結構時間がかかります。

友人と相談していて、多少強行軍になるけど行ってみようということになりました。その温泉とは高天原温泉!

ある年の9月半ば、富山市内で一泊した翌日早朝、折立から太郎兵衛平に出て太郎平小屋に一泊。
翌日、これも長年行きたかった黒部五郎岳を越えて、三俣山荘に一泊。

その翌日、まだ真っ暗なうちに三俣山荘を出発。
雨の中をヘッドランプを点けて黒部の源流を、ルートを探しながら登りました。やがて、雲の平を越えて高天原温泉着。

それまで降っていた雨はやんでいたので、ここで風呂に入り、40分位ゆっくりしました。
この温泉に入ることが、今回の目的だったので、酔狂と言えばその通りです。

風呂はもちろん露天ですが、一応脱衣場らしき区画はありました。
湯は白濁しており温泉らしい温泉で、湯加減もちょうど良かった。

幸い誰もおらず、我々が風呂に入っているときに、単独行の登山者が一人現れただけ。

この風呂の少し上に女風呂があった。
女風呂は板で囲われているので、外から内部は見えないけど、この風呂に入った人は、風呂の中から外の景色を見ることができない。
仕方がないとはいえ、これはもったいない。

我々は、これで目的を果たしたけど、ここから家に戻るのが大変です。

まずは、ルートを逆に戻って雲の平小屋に泊まりました。

雲の平はきれいなところだし、晩飯は作ってもらえるから、ゆっくりと辺りを散策。山小屋泊りはテント泊に比べると、本当に楽です。
飯も美味かったし、山でこんな贅沢な飯を食べて良いのかと驚いた。

そして、翌朝。
また雨が降っていたけれど、又しても他の登山者が眠っている時間に出発。

先日泊まった三俣山荘の付近で雨がやんだので、雨具を脱ぎ、
そこからはずっと走っていた気がします。
途中で我々の先を、同じように走って下っている若い女性二人のパーティーがいました。

彼らのペースがメッチャ早いので、こちらも負けないように走って下りました。

そして、この日の夕方新穂高温泉に着き、温泉に入ってから打ち上げのビールを飲みました。
いま記録を見ると、三俣山荘から新穂高温泉まで7時間近くかかっていますが、ほぼ走っていたような気がします。
雨に降られたとは言え、まる4日間、良く歩いた楽しい山行でした。

ところで、高天原温泉について付け加えます。
私が行ったときは露天風呂が二つだけでしたが、今では三つあるようです。

この風呂は、高天原山荘という山小屋が管理しているけど、
小屋から風呂場までは1Km程度も離れている。
いくら露天でも、管理の手間はかかるでしょう。改めて感謝します。

山の温泉はほかにいくつもあります。有名な温泉もあるし、人気のある温泉もある。でも、私が、わざわざターゲットにした温泉はここだけです。

高天原温泉から、下るだけで丸一日以上かかりました。
でも、いま思い出しても、それだけの価値はあったと、懐かしい気がします。

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