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スコットランドの伝統料理
私がかつてロンドンで駐在員をしていたころ、スコットランドの取引先から電話がありました。
私の同僚のイギリス人が電話に出たところ、「誰か希望者がいるならハギスを贈るよ」という電話だったようです。
そのイギリス人が私に「もらって食べてみるか?」と聞いてきました。
私は、ハギスがどんなものだか分からないので「何それ?くれるなら、もらうけど・・・」と返事しました。
そのハギスが送られてくるまでの間、他の部署の若いイギリス人2~3人に、「お前、あんなモノ本当に食べるのか?」と聞かれました。
何だかニヤニヤしている感じなので、一体どんな食べ物なんだ?と聞いてもはっきり教えてくれませんでした。
何だか怪し気な食べ物のような気がしましたが、その内に届いたので、家に持って帰りました。
では、ハギスとはどんなものか、ウィキペディアに書かれた説明をそのまま載せます。
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「ハギス (haggis) は、羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理。
茹でた羊の内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹るか蒸したファルス(詰め物料理)の一種である。
さまざまなバリエーションが存在し、内臓は主として肝臓が使われるが、心臓や腎臓を使う場合も多い。近年では胡椒などの香辛料を使うことが一般的となっている。」
これを読むとすごい料理みたいですが、まさにスゴかった。
贈られてきたのは、羊の胃袋に詰まったものだったので、家で湯煎にして温めてから、切って中身を取り出しました。
見た目はシチューみたいでした。
でも、臭い ・・・ レバーや腎臓の臭いが強かった。
日本では食べたことも見たこともないので、とにかく「珍しいもの」という一心だけでした。
食べたというより、格闘した感じ。
でも量が多くてとても食べきれない。残してしまった。
翌日食べると言って残しておいたのですが、残りは女房に捨てられてしまいました。
どうやら冷蔵庫の中が臭くなったようです。
臭くなったなら仕方がありません。
こうやって折角もらったものなのに、一度食べたきりでしたが、スコットランドには好感をもっています。
別にタダでハギスをもらったからではありません。
まず、内臓を余すところなく食べようというところが質実剛健で気に入った。
あのバグパイプの音色も大好きだし、スコッチウィスキーにも素晴らしいものがある。
スコットランドの北の方(ハイランド地方)はスイスに勝るとも劣らないほど美しい。
スコットランドは、もう一度行ってみたいと思いながら、未だに果たせないところです。