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山では「旅は道連れ」とはいきません

山に登るときは、1人で行くより友人と行くほうが楽しいです。
話し相手がいる方が1人でいるより楽しいのは当り前だし、複数で行くほうが危険度も下がります。

一緒に行く友人がいなければ1人になりますが、1人で登っている最中に、
もし山道から崖下に落ちたりしたら大変です。

怪我をするかもしれないし、死ぬかもしれない。
生きていても、這い上がれるとは限りません。
近くに人がいれば通報してもらえるでしょうが、誰もいないと、それっきりになることもあり得ます。

普通に都会の道を歩いていてもつまづくことがあるんです。
山道は木の根や岩が出ていて凸凹しているし、ぬかるんでいることもあるので、都会の道よりずっと転びやすい。

私が1人で山に行くときに、一番注意するのは転ばないことです。
だから、歩きやすい山道でも、1人で歩いているときに酒は飲みません。
飲むのは、「今日はこれ以上歩かない」という時に限ります。

それと1人で歩いていると、勘違いして道に迷う可能性が高くなります。

一人だと勘違いする可能性も高くなる

2人以上で歩いていて全員が勘違いをすることはまずありません。
しかし、1人だとやることがあるんです。

それと1人で歩いていると、ペースが速くなる傾向があります。
さらに、休憩する回数も減る傾向がある。つまり、早く歩くことになりがちです。同じことを言っている山仲間もいるので、こういう傾向があるのだろうと思います。

全く別の話ですが、1人で山を歩いていると、見知らぬ人から、一緒に登ろうと誘われることがあります。
理由は分かりませんが、どちらかというと気持ちが悪い。

山形県の面白山を登っていて、途中で休憩しているときに、後から登ってきたオジサンに「一緒に行きませんか?」と言われたことがあります。
「いや、お先にどうぞ」と言ってそのまま座っていたら、オジサンは先に出発してくれました。

おかげで予定より長く休む羽目になったけど、知らない人と一緒に登る気にはなりません。

奥多摩だったか丹沢だったか忘れましたが、歩いているときに「一緒に連れて行ってくれませんか」と何人もの登山者に声をかけていたオバサンがいました。
何度かこういう人を見かけたことがあるので、こういう人はたまにいるようです。

もちろん、何かに困っているなら、助けるのにヤブサカではありません。
私だって、吾妻山を歩いているときに、靴底が剥がれて困ったことがあります。

登山靴の底が剥がれたことがある!

その時、ちょうど通りかかった登山者が絆創膏を持っていて、それで靴をグルグル巻きにしてくれたので、下山することが出来ました。
私はそういう準備をしていなかったので、親切な人に助けられたんです。

自分だって助けられることはあるんだし、何かがあれば助けたり、手伝うのは良いんですが、一緒に歩くのは敬遠したい。
どういう人か分からないし、山歩きの力量も分からない。途中で何かがあったら責任も発生する。
なので、こういう人がいても、関わり合いにならない方が無難です。


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