生きるために本当に必要な力は、お金を稼ぐことではない理由。
2017.08
僕は一次産業を志している大学生だ。一次産業に興味をもった理由は、一人暮らしをした時に感じたことが影響している。
自分が生きるためにどれくらいのお金と労力がかかるのかを知りたいと思い、「生きる力」をつけるために一人暮らしに始めた。でも実際に一人暮らしをして感じたのは、全然自分の力で生きることのできない無力感だった。
スーパーやコンビニで食材を調達して、それを調理して食べればたしかに自炊力がつくけど、そもそも買ってきた食材がどうやって作られているのか、自分は知らなすぎるんじゃないか。
そのことに恐怖を抱いて、生産の現場を回るようになった。
もちろんすべてのことができるようになろうとは思わない。でも自分が食べているもの、着ている服、住んでいる家。暮らしに直結する衣食住に関して何もできないのは、生き物として非常に弱いと思う。
お金を払えば何でも買える時代で暮らしていると、お金があれば何でもできると考えがちだ。しかしお金を払って買っているものにはそれぞれ生産者がいて、その人が作ってくれるおかげで暮らすことができる。
言い換えると、お金に依存しすぎると何もできない人間になってしまう危険があるのではないだろうか。少なくとも、お金ではなく他人の生産活動のおかげで生活ができていることを自覚しておく必要があるはずだ。
資本主義をベースにした分業制は効率が良いけれど、生きるための根幹の部分まですべて他人に任せておくことには違和感がある。
【夢は百姓になること】
僕の人生の目標は、百姓になることである。百姓とは、単に農家を指す言葉ではない。百の生業をもつ暮らしのプロフェッショナルだ。
自分なりのこだわりのある暮らしをつくること。そして自分の生活に関することを、それなりに自分でできるようになりたい。できることを少しずつ増やしていって、生きる力を身につけたかっこいい人間になれたらいい。
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