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漁村のたこ焼きパーティは、なんとも贅沢だ。
最近、 やたらと鵜が多い。
海に潜って魚を捕らえる姿は凛々しいけど、
真鯛養殖の生け簀のなかに入り込み悪さをするから、
漁師の点滴でもある。
さて、今日はツボ網の設置。
漁船から風景を眺め、進む。
小さな漁船(通称チビ船)に網を積む。
そして漁場へと向かう。
到着したら、
順番に網をおろしていく。
漁法を学ぶと、人間として一段と賢くなる。
魚の習性を利用して、
網のなかに魚が泳いでくるように仕掛ける。
人間の知恵を受け継いで自分で仕掛けた網。
そのなかに魚が入っていたときは、格別に嬉しい。
さて、今日はたこ焼きパーティ。
漁村とたこ焼きは切ってもきれない関係だ。
地元の漁師からお裾分け。
特大のたこ。
まず、ぬめりを落とす。
塩でひたすら揉む。
これはタコの子。
内臓と一緒に出てきた。
塩揉みと内臓の処理が終われば、
そのまま鍋へ突っ込む。
足がうまい具合にカールした。
お隣ではイカが干してある。
食材の宝庫で暮らしている。
これは僕の自慢。
完成。
いよいよパーティ。
僕のお隣さんは、
昔たこ焼き屋だった。
産地で食べるたこ焼きは格別の味がする。
つまみには、アコヤ貝の貝柱。
マヨネーズとバターで味付けると、
グラタンのようになる。
ひたすら焼く。
肉体労働者の胃袋が集まれば、
用意した400個は完売。
あっという間のたこ焼きパーティだった。
翌日、仕掛けたつぼ網をあげてみた。
アオリイカ5杯。
真鯛にツバス。
まあまあの具合で、ひと安心。
翌日の来客のために、今日は真鯛とマハタを捌く。
日々海の恵みをいただいて、生きる。
殺し、食べて、生きる。
僕の暮らしは当たり前だ。
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