漫画の感想:『その着せ替え人形は恋をする』99話

五条くんは海夢ちゃんに「虜にするように振る舞って」とオーダーする。
海夢ちゃんは見事に虜にする。五条くん以外を。
海夢ちゃんは五条くんを虜にしたいのに!
五条くんはむしろ圧倒的な距離を感じてしまっている!

2人の関係が、海夢ちゃんをかこむ「囲み」の大きさ・厚さによって、具体的な状況として表現されてる。これは分かりやすいけど複雑な、ドラマチックな表現だ!

それでいて、単に象徴的なシーンとして描かれているわけではなくて、囲みの中に何か思惑がありそうなキャラクターが描かれていたり、単純に五条くんの衣装に注目するレイヤーが描かれていたりもする。
この後に起きるであろうイベントの連続を予兆させているわけだ。仕事が細かい。

(そろそろ終わるんじゃない?五条くんのおじいちゃんも、孫のそばにいて欲しいと思っているのは明らかで、クラスメイトもコスプレ仲間たちも、2人はお似合いだと思ってる。
外堀はすっかり埋まってるじゃない?
海夢ちゃんもすっかりその気じゃない?もうこれ、波乱の起きようがなくない?
っていうか早く付き合っちゃえよ!)

と思ってましたが、まだ荒れそうですねえ。
1月、2月は雛人形の納品に向けて、五条くん家がめちゃくちゃ忙しそうだしなあ。荒れるよねえ。

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