『その着せ替え人形は恋をする』107話まで読んだ
作中、ずっと不穏な雰囲気の漂う展開でした。一気に展開する107話を読んでホッとしました。
…読み終わってからちょっとしたところで、アレ?と思いました。
100話前後からのネタバレと、簡単な(ちゃんと確認していない)考察を含む感想を書きます。
まだ読んでいない方は、ぜひこの作品を読んでほしい。単行本の既刊が13巻と、手を出しやすい量です。
絵柄や、主人公・ヒロインのキャラクターが苦手に感じる人もいるかもしれませんが、きっと好きになると思います。
以下、ネタバレありなのでご注意ください。
まずは良かったね
2人の関係は、落ち着くところに落ち着きそうで、良かった、良かった。
ただし、五条くんの言った「好きなんです」が「恋人になりたい、恋愛関係になりたい」という意味の「好きなんです」なのかはハッキリしていないので、一波乱ある可能性はゼロではない…。
まあ、海夢ちゃんが逃さない気はするけど…。
言うべきだったことを言わなかった後悔と、思ってもいないことを言ってしまった後悔
107話に先立つ回で、
宇佐見さんの「自分の思いを言うべきだったときに、言わなかったことで、自分を傷付けたことへの後悔」と、
のんちゃんの「自分が思ってもいないことを、言ってしまって、相手を傷付けたことへの後悔」とが描かれている。
コミケの後、五条くんは、相手の気持ちを慮って、『この自分の気持ちは言うべきではない』と、言わなかった。でも、宇佐見さんの話を聞いて、それを言わなかったことを後悔するかもしれないことに気付かされた。
(会って)話をするなら、誠心誠意で話すべきなんだ、相手の言葉を丁寧に聞く方がいいんだ、ということを、のんちゃんの懺悔を聞いて、五条くんは学んだ。
以上を受けての107話。
だから、海夢ちゃんの家まで行けたし、背を向けられながらも、会話を続けることができた。
「いつまでこの憂鬱な展開なの…?」と思っていたけれど、これは仕方ない。納得です。
これ、そろそろ終わってしまうのでは?
沢山の登場人物が(それこそ、宇佐見さんから、のんちゃんまで。出ていないのはジュジュさまと心珠ちゃんぐらい?)総登場し、2人の関係が新たなステージに進んで、ハニエルのエピソードが終わろうとしている。
思えば、タイトルの「ビスク・ドール」は、単行本11巻の最後で、既に回収済み。
2人の関係は、双方の保護者が公認してる。
同級生たちも、ハロウィンの頃には2人の関係を認めていて、割って入ろうとする奴はいない(仮にチャレンジする奴が現れても、海夢ちゃんは相手にしないだろうけど…)。
五条くんの幼少期のトラウマに、片が付いた。
高校卒業後の、進路の話もし始めている。
…あれ?
これ、そろそろ終わってしまうのでは?
もうひと波乱ある?それとも?
もうひと波乱あるとしたら?
司波刻央と、溝上将護、そして溝上将護の担当編集。はたまた、プロコスプレイヤーのプロダクション。このへんの大人たちが、どう動くか。
本人のアカウントには鍵がかかっているとはいえ、これまでにもコスプレ活動はしていて、複数の人が海夢ちゃんの写真を撮っている。
だから、誰かがハニエルの正体に気付いて、それが大人たちに知られてもおかしくない。
五条くんが家業で忙しくしている間に、もうひと波乱起きるかも。
ただ、それも、うまくしのげそうな伏線はある。涼香さんやミヤコさんが、壁になれるから。
ちょうど(?)、素性を隠して活動したいコスプレイヤーが複数いる(ジュジュさま、心珠ちゃん、あまねさん)し、造形の師匠も、コスプレ写真の師匠もいる。
お姉さんチームがマネジメント会社を立ち上げて、2人を守りながら引き続きコスプレ活動をしていく、なんて道筋が見えてるよね。
(作中で)1年が経つあたりで終わっても、綺麗な終わり方なんじゃないかなあ。
ともかく、次回も楽しみ
あれこれ考えて書きました。
ただ、僕は前にも感想や考察を書いたけれど、綺麗に外してます。
つまり、考えても仕方ないので、次回を楽しみに待つことにします。