鳥取から、東京の「深夜の美術展」へ参加した話
オフラインでは久しぶりに鳥取のギャラリーで展示をしましたが、
noteではもっとお久しぶりです。イザワです。
先日は、鳥取の仲間とともに不定期開催している
「深夜の美術展in鳥取」のオープンミーティングを開催しました。
イベント中には優先事項があってなかなかゆっくりお話しできなかったことや、
最近(特にコロナ禍以降)活動を知ってくださった方に、運営が大事にしている事を伝えられる機会としてセッティングしました。
その中でもお話した通り、
「深夜の美術展」は、とある東京の団体(出張本屋さん)が始めたイベントです。
https://youtu.be/CrQOz6-iveE?si=rdRaAJtfgCvkmL5u
2018年に僕を含めた鳥取県内の有志でノウハウの一部を引き継ぎつつも、
開催ペースやレギュレーションなどを
鳥取に合う場になるように模索しながら開催しています。
【宣伝】
9月28日(土)には、夜のカフェを飛び出しての初めてのイベント、
空とぶ美術展in鳥取砂丘コナン空港 を開催します。
鳥取の片隅で展覧会、そして人が繋がる場をつくっておきながら
生まれてから一度も県外に住んだことのない僕は
一昨年と昨年、勉強を兼ねて
本家の「深夜の美術展」に参加したので、
その時(+前後)のことを書こうと思います。
■本家・深夜の美術展
最近は六本木のBARを会場に、土・日の2日間、
夜の時間帯に開催されています。
ふだんはBARの場所をお借りして開催しているということもあり、
じっくり作品鑑賞をするだけでなく、
座りながらの鑑賞もしやすく、
その流れで出展作家さんとお話したりできます。
東京や関東在住の僕の知り合い、SNSのフォロワーさんなども
気付けば僕がいないところで話の輪に入っている…という一幕もありました。
僕は一昨年(vol28)に来場客として訪れた際、
この会場の雰囲気も決め手となって、
翌年(vol.33)に対面での出展を決意したのでした。
■出展に向けての準備
・作品展示
数種類の壁面スペースの中から、運営さんのSNSに問い合わせて申し込みを完了。
ただしギャラリーのようなピクチャーレールはないので、
作品を壁面に展示するには押しピンや粘着ゴムなどを持参する必要があります。
また、立体作品や冊子などを置いて展示・販売したい方は要問い合わせです
※こちらもギャラリーにあるようなホワイトキューブはありません
照明もギャラリーや展示ホールに比べたら少し薄暗く、スペースによっては装飾品の影になる場合もあります。
(僕は「これはこれで、一期一会だな」と考えちゃうタイプなので気にしませんでしたが)
僕が展示させていただいたのは、幅100cmの壁面スペース
個展をするにはスペースの広さ・出展料・告知面などにハードルの高さを感じている方、小さな作品を展示してみたい方や
別の分野での顔を持っている方なども出展しやすくなっています。
・移動、宿泊
地方から東京の夜のイベントに参加するので、
宿の確保と、それに伴う、終電を見越したタイムリミットは事前に検索して臨みました。
(慣れないかつ広大な場所、特に六本木、新宿あたりは迷いました…。)
宿については僕は
「イベント前後にも色々歩き回るから、宿は寝るだけ」という想定で
カプセルホテルに泊まりましたが、
セキュリティや持ち込む作品などに応じて、
泊まる場所はよく考える必要があります…。
■ほかの出展者、来場者のようす
六本木へ向かう前には、路線図とにらめっこしながら
原宿や渋谷、新宿などのギャラリーにも立ち寄り、
過去の深夜の美術展の出展者さんが参加している展示、
過去に鳥取でも出展された方の展示、
鳥取で直近に出展予定の方の作品を見に行きました。
一昨年の出展者さんが
1年後に僕が東京を訪れた時はほかの展示に出展されていたりと、
出展者さんのその後の活動の拡がりを確かに感じました。
都会や美大・芸大のネットワークに関しては僕の知るところではありませんが、
深夜の美術展も
日頃アンテナを張っている方が出展している場のひとつになっているという印象でした。
頻繁にお会いできるわけではありませんが、
昨年ご一緒させていただいた出展者さんのSNSをフォローさせていただき、
展示の最新情報が流れているのを見ると
鳥取にいる僕も頑張るための燃料になっています。
※鳥取でもInstagramの運用を初めたキッカケになったのも、この東京遠征でした。
僕が出展した一番の目的は
本家を一度肌で感じるため…という目的もありましたが、
・ふだん会うことのない人のいる場所に飛び込んでみること
・鳥取に馴染みがない人とゼロからコミュニケーションを取ること
・東京でコンテンツを楽しむだけでなく、自分が展示することでコンテンツを発したり
人間模様を眺める側になってみること
これらは鳥取から出展してみて、
楽しかったこと、手応えを感じたことでした。
僕の作品のすぐ近くには美大生さんが作品を展示されていて
気負わなかったといえばウソになりますが、
様々な作風やキャリアの出展者が集っているからか、
お互いの作品を観てみるという空気が自然にありました。
(これは鳥取でも大事にしたい要素だとも改めて感じました…!)
●そんな「本家」深夜の美術展ですが、
10月末に開催予定。現在、出展者募集中です。
昨年は東京のメンバーの方も鳥取に来てくださったこともあり、
「鳥取から来ました!」は
本家の運営の方々との話のタネになるとかならないとか…。
東京で発表・出展してみたい方、
東京にただ何かを観に行く、遊びに行くのとはちょっと違う楽しみがほしい方などには
僕からもオススメしたいイベントです!
読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは、鳥取のアートシーンで活動されている方々を応援する際に使わせていただきます。